A4/295ページ
発行日 2017年12月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
【編集長から】
ご覧頂けましたか?第30号発刊を記念して、執筆者個人別編集版がアップされています。どうぞ関心のある著者のを。
また今号も新しい執筆者が一人。朴 希沙(Kisa Paku)さん、大切な観点からの丁寧な取り組みの省察だ。
第 31 号を数えるにあたって、五十余名の多彩な連載陣に大いなる感謝を表しておきたい。もっともこれだけの大人数になると、それぞれの事情があって、今回は珍しく五名の方が休載。そんな事情も起きてくるが、全体の総ページ数が決まっているわけではないweb雑誌ゆえ、そのあたりは自在。毎号、増えたり減ったりして、このボリュームで、こんなコンテンツでフリーマガジンというのも自慢だ。
季刊定例発行はほぼ遅れることなく八年。創刊二年目の2011年 3 月には、東日本大震災直後の発行になったが、編集後記でそのことに触れながら定期発行した。そしてその時書いたことに引っ張られるように、被災地との細く長いおつきあいが継続中だ。
何も起きない世界を生きることは誰もできない。まさかこんな事にの連続が人生である。そんな中で、31号をお届けできているのはちょっと自慢だ。各連載のような継続される営みの記録が、どこかの誰かの今を支えることがあれば幸いである。
こんなことが可能なのは社会のインフラ整備との相互作用ゆえだ。読者である皆さんも、各自の受信システムを駆使して、その一翼を担っている事になる。
誰もが簡単に使えるようになった社会の仕組みは、フェイクニュースの流布や、地位ある者の節度ない思い込み放言をも垂れ流しにさせてしまってもいる。そんなものとは一線を画しながら,発信の自由を確保し続ける、これが大切なことだろう。
今後もできる限りフリーにと思って編集している。どうぞ、読者として、執筆者として、いっそうのご声援をお願いする。