A4/220ページ
発行日 2015年12月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
【編集長から】
今号から新連載の柳たかを氏は、四〇年近い友人の漫画家だ。漫画家集団「ぼむ」の月例会で延々と出会い続けているメンバーの一人。
平成が四半世紀以上過ぎた現在、昭和の団塊世代はとっとと退場願いたいと、若い世代から追い立てられていそうだが、昭和には良いものもたくさんあった。東南アジアの国々の下町に行くと、懐かしさいっぱいになる世代の私にとって、あの時代も又、記憶に残し、伝えるべきことは記録しておきたい気がする。
そんな思いにピッタリの素材を、彼がかつて描き続けていたのを思い出した。ローカルがグローバルに繋がっていると言うが、本当にそう思える体験をこのマンガで楽しんで貰いたい。
★「猫」の連載が今号で中断する。以前にも類似のことがあったが、組織に属して活動することと、個人として発言することとの折り合いは簡単ではない。無理を強いるのではなく、成長して、適正発信のデザインも考えられるキャリアを身につけて再開されると良いなと思う。
★楽しんで購読していた文芸誌「エンタクシー」が休刊になった。月刊「クーリエジャポン」も来年二月号で、印刷誌の寿命は終えて、デジタルコンテンツ有料配信誌になる。愛読誌が消えてしまうのは、思いがけず自分より若い知人が亡くなったことを耳にした時にも似て無常感が漂う。
何事も永遠ではないのは分かっているはずだが、つい勘違いして日常を過ごしていることに気付かされる。やりたいことは今しておこう。
会いたい人には、今会っておこう。無常はお互い様だからね。
対人援助学マガジン 第23号 | |
---|---|
■全ページ(220ページ) | |
■各ページ(執筆者) | |
表紙 | |
目次 | |
・ハチドリの器6 | 見野 大介 |
・執筆者@短信 | 執筆者全員 |
・知的障害者の労働現場23 | 千葉 晃央 |
・臨床社会学の方法(11) | 中村 正 |
・ケアマネだからできること特別編哀悼日記22 | 木村 晃子 |
・街場の就活論 vol.23 | 団 遊 |
・カウンセリングのお作法 | 中島 弘美 |
・映画の中の子どもたち『エール!』(22) | 川崎 二三彦 |
・コミュニティと集団精神療法(3) | 藤 信子 |
・蟷螂の斧Part2 No.6 | 団 士郎 |
・学校臨床の新展開
22 |
浦田 雅夫 |
・学びの森の住人たち(17) | 北村 真也 |
・幼稚園の現場から(23) | 鶴谷 主一 |
・福祉系対人援助職養成の現場から 23 | 西川 友理 |
・先人と知恵から(11) | 河岸 由里子 |
・生殖医療と家族援助(8) | 荒木 晃子 |
・日本のジェノグラム(10) | 早樫 一男 |
・きもちは言葉をさがしている 第22話 | 水野 スウ |
・七日参り | 竹中 尚文 |
・ノーサイド禍害と被害を超えた論理の構築(19) | 中村 周平 |
・男は痛い!第17回「ペコロスの母に会いに行く」 | 國友 万裕 |
・援助職のリカバリー(16) | 袴田 洋子 |
・周旋家日記(16) | 乾 明紀 |
・トランスジェンダーをいきる(15) | 牛若 孝治 |
・役場の対人援助論(15) | 岡崎 正明 |
・新版K式発達検査をめぐって | 大谷 多加志 |
・十代の母という生き方(13) | 大川 聡子 |
・電脳援助(13) | 浅田 英輔 |
・講演会&ライブな日々(5) | 古川 秀明 |
・Journey to my PhD@York in イギリス 最終回 | 浅野 貴博 |
・養育里親~もうひとつの家族~11 | 坂口 伊都 |
・周辺からの記憶9 | 村本 邦子 |
・病児保育奮闘記(8) | 大石 仁美 |
・ラホヤ村通信(6) | 高垣 愉佳 |
・知的発達障害の家族の日々(5) | 大谷 多加志 |
・連載第3回 対人支援点描 | 小林 茂 |
・連載第二回 「あ!萌え」の構造:序論 | 齋藤 清二 |
・連載第三回 海の向こうにでて見れば | 石田 佳子 |
・連載第三回 清武システムズ | しすてむきよたけ |
・連載第三回 そうだ、猫に聞いてみよう | 小池 英梨子 |
・新連載東成区の昭和・思い出ほろほろメモ | 柳 たかを |
・編集後記 | 編集長&編集員 |