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発行日 2018年12月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
【編集長から】
マガジンのことをご存知ない方にお教えすると、しばらくして、「見ました。驚きました!」という声が届く。執筆者の皆さんはご承知のことと思うが、本誌の世間周知度はけっして高いとは言えない。(だから、貴方のお知り合いに告知を)
原稿の長短は様々とはいえ、基本的に長い文章が多いこのマガジンは、SNSのように短く分かりやすい言葉ばかり求める時代の風潮とは、存在を異にしている。
だから何かの機会に読者自らが見つけて下さるのが、最良の遭遇だと考えている。慎ましくご案内はするが、大々的告知活動と読者の拡大は、本誌の姿勢とそぐわない。出会いにも、それぞれ、時があるのだ。
自分の知らないところで、こんな着実な営みが10年に達しようとしていて、訪れてみたら、バックナンバーに欲しい記述が分厚く存在している。訪問者にとっては、近接領域に働く者同士が作り上げた智の花園である。そこに入るのに、資格も支払いも不要という、公共財としての対人援助学的知見群。
こういうものの編集長として、ここまで継続してこられたの幸運で、人生の大きな喜びである。
今年度、第24回「平和・協同ジャーナリスト基金賞」の「荒井なみ子賞」を執筆者の水野スウさんが、受賞されました。
「わたしとあなたのけんぽうBook」と「たいわけんぽうBook+」、他様々な活動に対するものです。本誌に連載されている文章も含まれています。スウさん、おめでとうございます。詳しくはご本人の執筆者短信をどうぞ。
10年も続けていると、いくら長期連載といっても、終了回もやってくる。永遠の連載もいっこうにかまわないが、命に寿命があるごとく、終わる連載もある。名残惜しい気もするし、又新たな装いでとも思うが、それは執筆者のお決めになることだ。
編集長としては、しばらくして、「又書いてみようか!」と思われたとき、変わらず同じ場所に存在する場でありたいものだ。