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発行日 2016年3月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
【編集長から】
24 冊、6 年目が終了する。40 人程の連載執筆者に支えられて、マガジンはますます成長気流だ。長期連載が一区切りする方、リニューアルで開始する方、新規の参入者。当然の継続発展の姿が現れ始めている。
こんな事態を作り出せている背景としては、ITインフラの整備が一番大きい。だが、ペンを持ったら誰もが小説家になれるわけではないのと同様、IT環境が整備されたからといって、自動的にこんな事が出来るわけでもない。やりたいと思っていた者にとって、好都合な時代になっただけのことである。
一方、手段が引き出すモチベーションもあって、アメリカ社会の度重なる銃乱射事件も、ネットに溢れるヘイトスピーチ、誹謗中傷もこの現れだろう。簡単に手段が手にはいることで、行動が誘発される。
結局のところ、あなたは何をするのか?はいつの時代にも問われている。私達は多くの場合、今自分のしていることは何となく分かっているが、十年後にそれがどのような意味を持つのか、持たないのか等まるで知らない。
だから今自分のしていることが、ある意味ですべてである。今できない者はずっとしないのだろう。なぜなら時間はいつも、今の連続だからである。「明日から始める」と言う人の明日は永遠に明日である。
今日、今、何をするか、何をしているのかが問われているのだと覚悟すれば、世界は分かりやすい。予言や占いにかまけているヒマなどない。寿命の有限は誰に解説されるまでもない。今日、今が晩年であったことを知るのは、死んでからのことだ。
対人援助学マガジン 第24号 | |
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■全ページ(226ページ) | |
■各ページ(執筆者) | |
表紙 | |
目次 | |
・ハチドリの器6 | 見野 大介 |
・執筆者@短信 | 執筆者全員 |
・知的障害者の労働現場24 | 千葉 晃央 |
・臨床社会学の方法(12) | 中村 正 |
・ケアマネだからできること特別編哀悼日記23 | 木村 晃子 |
・街場の就活論 vol.24 | 団 遊 |
・カウンセリングのお作法 | 中島 弘美 |
・映画の中の子どもたち『サウルの息子』(23) | 川崎 二三彦 |
・コミュニティと集団精神療法(4) | 藤 信子 |
・蟷螂の斧Part2 No.7 | 団 士郎 |
・学校臨床の新展開
23 |
浦田 雅夫 |
・学びの森の住人たち(18) | 北村 真也 |
・幼稚園の現場から(24) | 鶴谷 主一 |
・福祉系対人援助職養成の現場から 24 | 西川 友理 |
・先人と知恵から(12) | 河岸 由里子 |
・生殖医療と家族援助(9) | 荒木 晃子 |
・対人援助学&心理学の縦横無尽 | サトウタツヤ |
・日本のジェノグラム(11) | 早樫 一男 |
・きもちは言葉をさがしている第23話 | 水野 スウ |
・七日参り | 竹中 尚文 |
・ノーサイド禍害と被害を超えた論理の構築(20) | 中村 周平 |
・男は痛い!第18回「さよなら渓谷」 | 國友 万裕 |
・援助職のリカバリー(17) | 袴田 洋子 |
・周旋家日記(17) | 乾 明紀 |
・トランスジェンダーをいきる(16) | 牛若 孝治 |
・役場の対人援助論(16) | 岡崎 正明 |
・新版K式発達検査をめぐって | 大谷 多加志 |
・十代の母という生き方(14) | 大川 聡子 |
・電脳援助(14) | 浅田 英輔 |
・講演会&ライブな日々(6) | 古川 秀明 |
・養育里親~もうひとつの家族~12 | 坂口 伊都 |
・周辺からの記憶10 | 村本 邦子 |
・病児保育奮闘記(9) | 大石 仁美 |
・ラホヤ村通信(7) | 高垣 愉佳 |
・知的発達障害の家族の日々(6) | 大谷 多加志 |
・連載第4回 対人支援点描 | 小林 茂 |
・連載第三回 「あ!萌え」の構造:序論 | 齋藤 清二 |
・連載第四回 清武システムズ | しすてむきよたけ |
・新連載 羅針盤のない航海 | 川崎 二三彦 |
・東成区の昭和・思い出ほろほろメモ | 柳 たかを |
・編集後記 | 編集長&編集員 |