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発行日 2021年12月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
今号からの新連載が二本。どちらも新しいタイトルでの再登場である。連載継続のまま新タイトルに変わっていった方も、複数のタイトルを連載中の人もいる。一方、連載をしていることが何年経っても記憶定着しない執筆者もあって、毎回僅かながら督促対象になる。これ、苦言を呈しているのではない。それで多様性なのだと考えようとしている。
大所帯の執筆陣である。それぞれに個人の事情も発生する。マガジン連載を中心に生きているわけではない。思いがけないこととの遭遇も少なくない。それも含めての長期連載だから休載がでるのもやむなしである。
編集部の予定に、全員が合わせすぎないことにも意味はあるのだろう。しかし編集者は几帳面でないと、雑誌なんて直ぐ発行遅延、合併号、休刊なんてことになる。
仕事じゃない、ボランティアなんだから・・・なんて気持ちで、発行がズルズル遅れた薄っぺらい学会ニュースレターの編集後記に、「なかなか原稿が集まらず、多忙に任せてついつい発行が遅れてしまいました」・・・などと何の反省もない定型文を書いてしまえる俗物が嫌いである。
世に棲息するそんなありきたり群に反旗を掲げ、スマートな個人連帯としてのマガジンが、そろそろ五〇号なんて節目を意識し始めている。
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執筆者短信を見ていると、マガジン執筆者の間で「ネコ」を飼う人が増えているらしい。連載「そうだ、ネコに聞いてみよう」の増殖能力は絶大である。面白いことがいろいろあるもんだなぁと、到着原稿を見ながら思いを巡らせているところだ。