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発行日 2023年9月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
マガジン編集の仕事を続けていると、春夏秋冬にいろんな場所で原稿を受け取ることになる。送信側にもいろいろ事情があって、そんな60 本以上の連載を出先のあちこちで間違いなく受け取るだけでも煩雑だ。加えて、今夏は異常な暑さでばててしまわれた方も多く、休載の知らせが続いた。
長くやっているので要領は分かっていて、初心者の戸惑いのようなことはないのだが、それでもこの手間だから、これを突然、もう誰か替わってくれ!と言っても無理な話かもしれない。まぁ実際にそんなことになったら、やれるようにやるだけのことではあるのだが、本誌には強力な編集員が二名も揃っている。(これはなかなかの配備だ)。
日本社会の課題の一つが後継者不足、世代交代問題だという一般論は承知している。その上で、いつまでも現役を続けている者の言い訳をさせていただくなら、立場や権力(肩書付き)を占有するつもりはない。極力、私的で無権限であることを心がけている。
もともとそういうところがあったのだが、権限や権力を持った経験があまりない。社会から与えて貰えなかっただけかもしれないが、私には好都合だった。マガジンの編集長などまさに、そんな役割だ。高齢化社会で働き続ける棲み分けのポイントがここにあると思っている。
リタイア時期が来たら、一個人に戻って、自分の甲斐性で出来ることに取り組む。私的に生きるとは、趣味を享受するばかりの消費者になることではない。
いや私の場合、コレが趣味か?
(こんなことを書いていた編集会議の前日にコロナ陽性が発覚。昨日の高熱では、zoom 編集会議も無理だったなぁと思う。世間に起きることは私にも起きるということか。)