対人援助学会 ヒューマンサービスを科学する

関連リンク お問い合わせ
  • 白
  • 黒
背景色反転

マガジン11号

Vol.11

対人援助学マガジン
『対人援助学マガジン』第11号発行!

A4/216ページ 
発行日 2012年12月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎

【編集長から】
■第11号です。今号からの新執筆者は、浅田英輔さんと大川聡子さんです。前号では休載を余儀なくされた脇野さんも戻ってきました。そして、村本邦子さんの連載は10号で一区切りしました。又、新企画での登場を期待しています。
■今号は200の大台を超えて、216頁になりました。第10号まで、執筆者の方々にお届けしていた印刷版も、一区切りとさせていただきます。この影響で、誌面に少し新たな展開もあります。
モノクロ印刷版を少数でも制作していると、印刷では出にくい色調は、タイトルなどでは避けておかなければなりません。そこが解禁です。
執筆者の方々も、カラフルな写真やイラストなども入れたいと思われたら、原稿とは別データでお送りください。編集させていただきます。
■執筆者短信を読みながら、あらためて、それぞれの方達が対人援助領域の様々な場所で、良い仕事をしておられるなぁと思って感動しています。
私たちはいろんな理由で自分の今いる場所にたどり着いています。そして、そこで行うべき事を行って生きています。それでなければならなかった人もあるのでしょうが、大多数の人は巡り合わせでしょう。
私の場合、今いる場所も、果たしている役割もまったくその通りで、どこにも必然はありません。もし、二十歳の私に、未来を予想させたとしたら、妄想であっても、現在の私にかすりもしないでしょう。想像も出来ない事や場所を、目標に出来るはずがありません。
つまり今の私や、周囲にあるものは、何一つ目指して獲得したものではありません。
つまり、どこかから与えられた、文字通りの賜物(たまもの)です。だから、できる事がある間は精進しようと思います。
口ではいろんな事が言えますが、要するにどう行動するかです。それが分かっているので、ゴタゴタ言っていないで行います。やり続けたことだけが満足をくれます。これに気づくのに、随分かかってしまいました。
■編集会議と称する座談をこの時期にはいつもします。編集員・千葉晃央と新編集員・大谷多加志の三人で、宅配モノなどつまみながら仕事場D・A・Nでだべるのです。
今回は千葉編集員が、自分が担当する紙面のレイアウト・デザインを大幅に変更したいと提案しました。理由は、ちょっとゴチャゴチャしすぎていて、飽きるモノがあるといいます。
私はフムフムと聞いていました。そして彼の言うことはほぼ正しいと思いました。こういう作業はやっている内に、いろんな気がかりが出てくるものです。それがセンスだと思います。
初期に分担を決めてスタートした各連載は、いろんなレイアウト経過を持っています。
最初に我々がレイアウト・デザインしたままを維持しているモノ。執筆者が写真や表を多く入れた原稿を制作するようになったので、そのまま使うことになったモノ(これはタイトル文字デザインも変更になりました)。そして今回、千葉君担当のいくつかが、修正したいという希望で変更になります。しかし、い
くつかは今のままが良いと思うので、そのまま残すことにしました。
私の担当しているモノにも、修正の余地ありだと考えているモノがあったので、少しですが手を入れました。
尋ねられると、並べているだけの編集のような言い方をしていますが、実際は試行錯誤を楽しんだり、残念がったりしています。そしてドンドン執筆陣は増えていっています。
■三年間、無事務めた(何もしなかった)学会理事長から、無事、降りさせていただきました。これで、晴れて「対人援助学マガジン・編集長」一本です。本誌の充実のため、いっそう、頑張りたいと思います。どうぞよろし
く。
■対人援助学会in横須賀でのマガジンWS参加者は四名でした。全体の参加者が少ない大会だったので、それぞれのプログラムも小さくしっぽりと話し込みました。
そこで話題になったのが、どんどん厚くなるマガジンの執筆内容に関する、編集者の役割のことでした。これだけ多岐に渡る分野の執筆ですから、執筆内容について編集長が、網羅して点検するのは難しいと思っています。
投稿論文ではないので査読が入っているわけでもありません。全ては連載執筆者の責任において記述して貰っているわけです。引用、参考文献を明示した連載をしている方もありますが少数です。
どなたも連載であることで、書いたものへの読者の反応に対する責任が自動的に生じているとも考えています。引きつづき、更に拡大路線をいきます。そのような位置づけのマガジンとして、大いに皆さんの学びに、業務発展にご活用下さい。

対人援助学マガジン 第11号
全ページ(216ページ)
 
■各ページ(執筆者)
 表紙
 目次
   
 ・執筆者@短信 執筆者全員
 ・知的障害者の労働現場 011 千葉 晃央
 ・社会臨床の視界(11) 中村 正
 ・ケアマネだからできること ~地域とつなぐ~ 連載11 木村 晃子
 ・街場の就活論 vol.11 団 遊
 ・コミュニティを探して (1) 藤 信子
 ・第11回誌上ひとりワークショップ 岡田 隆介
 ・映画の中の子どもたち 11 「孤独なツバメたち」 川崎 二三彦
 ・子どもと家族と学校と (11) 中島 弘美
 ・蟷螂の斧(とうろうのおの)-社会システム変化への介入 第11回 団 士郎
 ・学校臨床の新展開 (11) 浦田 雅夫
 ・学びの森の住人たち(6) 北村 真也
 ・幼稚園の現場から ⅩⅠ 鶴谷 主一
 ・福祉系対人援助職養成の現場から (11) 西川 友理
 ・我流子育て支援論 (11) 河岸 由里子
 ・不妊治療現場の過去・現在・未来 11 荒木 晃子
 ・対人援助学&心理学の縦横無尽 (8)fukushima2 サトウタツヤ
 ・ドラマセラピーの手法(2) 尾上 明代
 ・家族造形法の深度 (11) 早樫 一男
 ・きもちは言葉をさがしている 第10話 水野 スウ
 ・やくしまに暮らして 第十章 大野 睦
 ・お寺の社会性(九)―生臭坊主のつぶやきー 竹中 尚文
 ・こころ日記 ぼちぼち(5) (中学生日記) 脇野 千恵
 ・これからの男性援助を考える 第九回 松本 健輔
 ・ノーサイド 第7回 禍害と被害を超えた論理の構築 中村 周平
 ・それでも「遍照金剛言う」ことにします(6) 三野 宏治
 ・「ほほえみの地域づくり」の泣き笑い(6) 山本 菜穂子
 ・男は痛い!第五回 「僕達急行 A列車で行こう」 國友 万裕
 ・援助職のリカバリー(4) 袴田 洋子
 ・周旋屋日記(4) 乾明紀
 ・トランスジェンダーをいきる(3) 牛若 孝治
 ・役場の対人援助論(3) 岡崎 正明
 ・新版K式発達検査をめぐって(その2) 大谷 多加志
 ・新連載 十代の母という生き方(1) 大川 聡子
 ・新連載 電脳援助(1) 浅田 英輔
 ・編集後記 編集長&編集員
※PDFファイルの閲覧にはAdobe Acrobat Readerが必要です。