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発行日 2019年3月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
【編集長から】創刊当時、10年続くことなど考えていなかった。むろん、すぐ潰れるとか、頑張って続けるぞ!と思っていたのでもない。毎号重ねていたら今号で9年を終え、いよいよ10年目を迎えることになっただけだ。続けようとしたというより続いた。多分、世の中には、こうした営みが溢れている。
ちょっとしたことで大騒ぎしたり、自慢したり、時代の寵児になりたがったりする輩も多い。そんな世界で、黙々と10年、20年、己のすべきことに従事する。こういう人々の成果の下に、私達は暮らしている。それが社会への信頼の根拠であり、安心である。
政治家や国家公務員批判が目的ではない。私達の日常、周囲にも散見される、あまりにも杜撰で誠実さを欠いた仕事が、社会の大切なものをどんどん崩していくのを心配しているのだ。 日本のマスメディアの弱虫加減も、SNSの無知も、結局云ってるだけだから、あれで済んでしまう。何事によらず、具体化して実行する。それしかない時代なのだ。
「病児保育所奮闘記」大石さんの連載が休止になる。事情は御本人の執筆者短信をご覧下さい。臼井さんの連載は10回をもって一区切りとお申し出があった。しばらく休載、今回はお休み、いろんな方がある。
脇野千惠さんからは、復活、連載再開の宣言。そしてサトウタツヤさんは久々の登場だ。
10年目を迎えようとする本マガジン、時の変化を受けて、執筆者もいつまでも同じという訳にはいかない。世の中が刻々変化しているのだから、こちらの変化も当然だ。日々新たに引き締めていきたいと思います。そんなこんなで、今号も300頁越え。関心の領域からぜひご覧下さい。