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マガジン37号

対人援助学マガジン
『対人援助学マガジン』第37号発行!

A4/274ページ 
発行日 2019年6月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎

【編集長から】さぁ、いよいよ10年目。持続、継続が趣味の私にとって、年4回、きちんと刊行し続けて37冊目が迎えられたことが本当に嬉しい。元気だったこと、発行を続ける気力に陰りのなかったことがベースにはあるし、強力な後継編集者チバアキオ、オオタニタカシの育ちの順調なことも大きい。
しかしなにより、マガジンの趣旨に賛同して連載し続けてくださる執筆陣の貢献が大きい。おそらく9割近くは、私が個人的に繋がりを持ったことがある人達だ。何らかの形で関係のある人々に、執筆を打診して今に至っている。
私見だが、「援助・支援」と称する分野に、このファクターはとても大きい。専門性というのは存在するが、そのことと長期継続は結びつかない。年4回の締切りを、律儀に果たして下さるのは、私との繋がりゆえの要素が少なからずある。だから定期刊行が実現できているのだと思う。
あらゆることに結果は出る。時間のかかるモノもあるが、それと中味の適切性と関係がない。むしろ早く成果をと思いすぎると、雇われCEOの迎える決算期のように、半年、一年と短期に成果を欲しがってしまう。
他者との持続的繋がりを旨とする対人援助学。そう位置づけると、地域コミュニティとか、専門業務としての継続性とか、援助職者自身の人柄などが、皆含まれてくる。
人柄は良くないキレキレの敏腕外科医みたいな人はこの分野では不要だ。専門家を道具のように使いたい患者もあるが、専門家からは部品のような病人として扱われるだろうから、そこはお互い様だ。
「対人援助学」というカテゴリーは、こういう人間的営みの中に、専門職として位置付くことを模索している。その一助として「対人援助学マガジン」が果たしている役割があると信じて、10年目のスタートである。

対人援助学マガジン 第37号
全ページ(274ページ)
 
■各ページ(執筆者)
 表紙
 目次
   
 ・ハチドリの器 見野 大介
 ・執筆者@短信 執筆者全員
 ・知的障害者の労働現場 千葉 晃央
 ・臨床社会学の方法(25) 中村 正
 ・人を育てる会社の社長が、今考えていること 団 遊
 ・カウンセリングのお作法(19) 中島 弘美
 ・集団精神療法を振り返る(2) 藤 信子
 ・エア絵本-ビジュアル系子ども・家族の理解と支援(5) 岡田 隆介
 ・「続・家族理解入門」(7) 団 士郎
 ・社会的養護の新展開(6)
浦田 雅夫
 ・幼稚園の現場から 鶴谷 主一
 ・福祉系対人援助職養成の現場から 西川 友理
 ・境界あれこれ(12) 河岸 由里子
 ・生殖医療と家族援助 荒木 晃子
 ・対人援助学&心理学の縦横無尽(26) サトウタツヤ
 ・きもちは言葉をさがしている(36) 水野 スウ
 ・ノーサイド 中村 周平
 ・盆踊り漫遊(6) 竹中 尚文
 ・男は痛い!(31) 國友 万裕
 ・援助職のリカバリー(29) 袴田 洋子
 ・役場の対人援助論(29) 岡崎 正明
 ・臨床のきれはし(5) 浅田 英輔
 ・新版K式発達検査をめぐって 大谷 多加志
 ・講演会&ライブな日々 古川 秀明
 ・養育里親~もうひとつの家族~ (25) 坂口 伊都
 ・周辺からの記憶―東日本大震災家族応援プロジェクトー(23) 村本 邦子
 ・対人支援 点描(18) 小林 茂
 ・精神科医の思うこと(13) 松村 奈奈子
 ・「ケアプラン」の価値 馬渡 徳子
 ・東成区の昭和・やぶにらみ日記 柳 たかを
 ・町家合宿 in 京都(11) 山下 桂永子
 ・そうだ、猫に聞いてみよう(14) 小池 英梨子
 ・先人の知恵から(24) 河岸 由里子
 ・私の出会った人々 関谷 啓子
 ・うたとかたりの対人援助学(10) 鵜野 祐介
 ・あぁ結婚(10) 黒田 長宏
 ・PBLの風と土(9) 山口 洋典
 ・接骨院に心理学を入れてみた(8) 寺田 弘志
 ・現代社会を『関係性』という観点から考える(8) 三浦 恵子
 ・対人援助通訳の実践から (8) 飯田 奈美子
 ・マイクロアグレッションと私たち(7) 朴 希沙
 ・保育と社会福祉を漫画で学ぶ (5)その2 迫 共
 ・「余地」~相談業務を楽しむ方法~(6) 杉江 太朗
 ・統合失調症を患う母とともに生きる子ども(5) 松岡 園子
 ・生体肝移植ドナーをめぐる物語 (5) 一宮 茂子
 ・こころ日記「ぼちぼち」(2) 脇野 千惠
 ・おくのほそみち(12) 奥野 景子
 ・編集後記 編集長&編集員
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