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発行日 2023年6月15日
発行者 対人援助学会
編集長 団 士郎
今号からも新連載が二本。それぞれ、編集者と個人的繋がりのある方々だ。どうぞ息長くの執筆をよろしく。
マガジンは活発に14年目突入だ。六十名もの連載執筆者となると、入れ替わりも休載もあり、このところ300ページあたりで落ち着いてきている。プリントするとけっこうな厚さだが、Webで興味のある所だけ読む姿勢なら、適度なメニューの量かもしれない。
年四回の定期刊行を、粛々と続けながら、腹の中では、「こんな事はなかなか出来るものではないぞ」といつも、十数年を振り返ったりしている。 (ご存知のように、結構な自慢屋さんなもんで!)
世間にはこのような刊行物が山のようにあって、その編集担当者は口を揃えて、原稿の遅れる執筆者への不満を漏らしている。断言するが、編集者のこのようなコメントくらい無意味なものはない。そんな愚痴にはひとかけらの改善へのきっかけもない。
これは編集に付きまとう問題を、どう対策、解決するかだけが焦点の課題なのだ。多くの人達 (素人も玄人も)が、昔から相も変らぬことをこねくり回している内に、こういった発行物がどんどん消えた。
対人援助学マガジンは、息長く、創刊当時から変わらずの執筆者と、新しく開始して長く書き続けてくれる方々に支えられてきた。それにゴタクを言わずに役割に徹してくれる編集者二人の貢献も大きい。この良循環が存続の秘訣だ。
しかしそれに一つ付け加えるとしたら、マガジンが継続定期刊行できるためのシステムを構築できていることが大きい。何でもそうかもしれないが、見えないところにセットされたシステムなど気がつく人は少ない。
しかし継続の秘密はそこに隠されていて、それを発見して具体化し、世の中の新たな智の財産にする時代に突入している。
昔からある愚痴を継承して、ありきたりなことを口にしている人は、それ故に滅びるのである。