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対人援助学会準備活動

ASHS activity

過去の例会(対人援助学会準備会) 2005年5月~
第24回例会 生殖医療と対人援助 ~<生殖の物語>に援助者は何ができるか~

代理出産、精子・卵子の提供…高度生殖医療技術を駆使した不妊の治療現場では、次々と『新しい生殖の物語』が誕生しています。反面、メディアが報じるその背景に、不妊当事者たちの苦悩が消えることはありません。生殖の医療現場で当事者たちの声に耳を傾け、当事者援助の構築を社会で目指す演者が、『いま、生殖医療現場で起こっていること』をご報告したいと思います。

  • 日時 2008年10月22日(水) 午後7時から9時まで
  • 場所 キャンパスプラザ6階 (立命館大学研究室)
  • 内容 生殖医療と対人援助 ~<生殖の物語>に援助者は何ができるか~
  • お話 荒木 晃子さん(立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員)
  • 主催 対人援助学会準備会
第23回例会 若手社員の現状に関する心理的側面と人事的視点

9月は、ある大手電機メーカーの人事社員として人材育成を担当し、多くの技術者と接しながら仕事をしている松本典子さんにお話し頂きます。 人事の役割として組織から要請されることと、臨床心理的な側面で若手技術者の現状を捉え、彼らの悩み、とまどい等を理解しようとする立場とのギャップの中で、 葛藤している様子を伝えることを通じ、現代社会の抱える課題等をディスカッションいたします。

  • 日時 2008年9月24日(水) 午後7時から9時まで
  • 場所 キャンパスプラザ6階 第1講習室
  • 内容 若手社員の現状に関する心理的側面と人事的視点
  • お話 松本 典子さん
  • 主催 対人援助学会準備会
第22回例会 高校における特別支援教育の現状 -不登校・軽度発達障害・学業不振等の生徒に対する取り組みから-

最近、大学進学や理科系教科の履修に特化した高校が多くなる中で、朱雀高校はいわゆる「普通の高校」を基本的なコンセプトに実践を進めている高校です。どの教科・科目においても、「なぜ学ぶのか?」「この学習を行う意義は何か?」を問いつつ学習を進めていく作風があり、将来の主権者としての基礎・基本の学習を行う中で、自らの進路を切り拓かせるという指導のスタイルが堅持されているそうです。一方で、学力のフロンティア事業の指定を受け、基礎学力充実にむけての取り組みとして、小学校や中学校で履修している基礎的な学習事項が定着していない「躓き」を持った高校生に、再度基礎的な学習(「躓き」の回復学習)をさせ、学習力の回復を目指す取り組みも行っています。長期欠席者特別入学者選抜という新たな入学選抜制度の実施校でもあり、中学校時代に「不登校」傾向であった生徒に高校での学習機会を保障することもしています。高校での特別支援教育も始まっており、包括的な学習権の保障という観点から、特別支援教育の取り組みをおこない、地域支援センターの巡回相談と連携しながら、すべての教員による特別支援教育が行われています。
(1)朱雀高校が取り組んでいる、*不登校特別入試、*特別ではない特別支援教育の内容、*基礎学力が定着していない高校生に対する学力保障の取り組みなど、課題を抱える生徒を複数の教員でサポートするという校内体制や支援の内容紹介
(2)事例紹介:中学校時に不登校で本校に入学してきたアスペルガーの生徒の事例、または、基礎学力定着に向けての総合学習の事例などについてお話して頂きます。

  • 日時 2008年7月23日(水) 午後7時から9時まで
  • 場所 キャンパスプラザ6階(立命館大学研究室)
  • 内容 高校における特別支援教育の現状 -不登校・軽度発達障害・学業不振等の生徒に対する取り組みからー
  • お話 二井 弘泰先生(京都府立朱雀高等学校教諭) 今泉 祥子先生(京都府立桃山養護学校教諭)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
第21回例会 米国の被害者支援の形を超えて

講師の春海葉子氏は、1990年始めから米国でドメスティック(DV)問題に関わり、DV専門相談員として、シェルター、警察署、マサチューセッツ州福祉局、病院で被害者アドボケイトとして働いてこられました。 2002年より、『心的外傷と回復』(みすず書房)の著者ジュディス・ハーマンを中心とする米国マサチューセッツ州ケンブリッジ健康連合暴力被害者支援プログラム(VOV: Victims of Violence Program)で、様々な暴力被害者のアドボケイトとして2002年より勤務され、アメリカ在住の移民の支援にも関わってこられました。

米国では1970年代から始まったDV被害者支援運動を始め、被害者支援プログラムが充実していると思われていますが、現在の米国では、専門家による支援方法についてしか語られない傾向があり、被害者自身の声はもとより、家族や友人など専門家でない人たちの意見は 軽視されてしまうことが多いと、春海さんは感じられているそうです。 支援とは何なのか、米国の被害者支援から学びつつ、文化的要因をも考慮した有効な被害者支援の形を皆さんと考えてみたいと思います。

  • 日時 2008年7月16日(水) 6時30分から8時まで
  • 場所 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館401-402号
  • 内容 米国の被害者支援の形を超えて
  • お話 春海 葉子さん(ケンブリッジ病院暴力被害者支援プログラム アドボケイト)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
第20回例会 障害者雇用促進と就労支援の現状と課題

<講演者と講演内容概要>
太田和宏氏は、、現在、高齢・障害者雇用支援機構の職業カウンセラーとして勤務されています。 氏は、立命館大学応用人間科学研究科に在籍中に、第一号の「学生ジョブコーチ」として、障害者の就労支援について実践研究を行い、立命館大学ジョブコーチシステム(RSJCS)の基礎を作り上げた方でもあります。 現在は、職業的なジョブコーチをスーパービジョンする立場にあるわけですが、今回は、その立場からみた、障害者の雇用や就労支援の個的サービス、とりわけ高齢・障害者雇用支援機構や職業カウンセラーのこれまでの経験や、現状の障害者雇用に関わる諸問題、そして今後の展望について講演をしていただく予定です。 就労支援というのは、障害のある個人に対する対人援助について、学範的にも職制的にも「連携と融合」が必要な中核的なテーマです。障害者就労に関わる学校関係者の方、そして対人援助学に興味のある方、ぜひ ご参加ください。

  • 日時 2008年6月18日(水)午後7時から9時まで
  • 場所 キャンパスプラザ6階(立命館大学研究室)
  • 内容 障害者雇用促進と就労支援の現状と課題
  • お話 太田和宏さん(高齢・障害者雇用支援機構)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
第19回例会 対人援助の分野におけるNPOの役割・可能性ー対人援助のプラットフォーム

第18回は、「FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」の桑田 道子さんにお越しいただきました。離婚後も、子ども(学齢前)がどちらの親と も会える環境をつくるための援助である「Vi-Project」の実践を報告してくださ いました。子どもが引き取ったれた方の親を気遣い、面会時にサポートするス タッフには面会をした親のことを楽しく話すけれども、面会が終わり引き取られ た方の側の親の前に帰ると話さないということがよくあるそうです。これまで、 離婚後、面会すら、行われていないことの方が多かったそうで、そこへのアプ ローチという新しいサポートでした。

第19回は、特定非営利活動法人「きょうとNPOセンター」の野池雅人さんの お話しです。野池さんは、法人本部事業統括、プロジェクト・マネージャーとし て、活躍されています。対人援助の分野におけるNPOの役割や可能性につい て、「きょうとNPOセンター」の例を取り上げながら、お話しされる予定です。 後半はシェアする時間をもちます。午後7時から9時15分を予定しています。 場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

基本的には毎月第4水曜日に例会を開催していく予定です。 (5月、6月のみ会場の都合で第3水曜日)よろしくお願いいたします。

  • 日時 2008年5月21日(水)午後7時 から9時15分まで
  • 場所 キャンパスプラザ京都6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 内容 対人援助の分野におけるNPOの役割・可能性ー対人援助のプラットフォーム
  • お話 野池雅人さん(特定非営利法人 きょうとNPOセンター)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
第18回例会 子どものいる離婚家族へのサポート Vi-Projectの実践から

第17回は、ファーストステップ・ジョブグループ(FSJG)代表の上田陽子さんにおこしいただきました。 「ひきこもり」の当事者(親)がグループとなり、 「仕事(ジョブ)」の提供にまつわる当事者(子)とのやりとりを通した活動をされていました。 ただ提供ではなく自発的に仕事をするという意志を大切にしながら、援助する方法を模索しているのが印象的でした。
第18回は、「FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」の桑田道子さんが、 子どものいる離婚家族へのサポート「Vi-Project」の実践を報告してくださいます。 子どもを連れた離婚家族にまったく出会ったことがない、 心当たりがないという人はいらっしゃらないのではないでしょうか。 子どもの数も、婚姻数も減っていますが、 子どものいる離婚の数は増えています。 他人である男女が夫婦となり、 子どもをもうけて家族として暮らしていく限り、 様々なトラブルに直面しています。 問題が生じることは決して悪いことではなく、 向き合って解決していくことで、より絆を深めることになったりもしますから、 離婚に至る前に、夫婦でもしくは他者のサポートを得て、 解決していけることはとても大事です。 けれども、残念ながら離婚を選択せざるをえないことも起こりうります。 子どもを連れて離婚された方々が、 福祉、心理、法律、教育、あらゆる面でのサポートを必要としていることを実感し、 なにかできることはないかと考えるようになったことから、 Vi-Projectの活動はスタートされたそうです。 2004年にプロジェクトを発足させ、 国内で参考にできるものもないなか手探りながらやってこられましたが、 現在では、弁護士や、カウンセラー、離婚家族に関わる職業の方々を中心に、 当事者を交えて面接交渉連絡協議会ができ、 そのなかで活動されています。 実際に、離れて暮らす親子の交流支援のために離婚家族に関わっていくとき、 父・母・子、それぞれの思いの深さと、 互いのズレとを感じているそうです。 子どもからみた親の離婚/夫婦として考えた離婚/離婚後、親として子どもにできること、 そんな話をみなさんとできればと思っています。

後半はシェアする時間をもちます。 午後7時から9時15分を予定しています。 場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

2008年4月からは、基本的には毎月第4水曜日に例会を開催していく予定です。 (5月、6月のみ会場の都合で第3水曜日)よろしくお願いいたします。

  • 日時 2008年4月23日(水)午後7時から午後9時15分まで
  • 場所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 内容 『子どものいる離婚家族へのサポート Vi-Projectの実践から』
  • お話 桑田道子氏 (NPO法人 FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
第17回例会 「脱ひきこもり」支援-ファーストステップ・ジョブグループの理念と実践

第16回の例会は、福祉事務所で働きながら、多言語コミュニティ通訳ネットワーク代表で, コミュニティ通訳として活躍しておられる飯田奈美子さんのお話しでした。 日本の在住外国人は福祉サービスを享受しにくく、社会的弱者であり、 そこへの援助としてのコミュニティ通訳の実践について,報告をしてくださいました。 日本における在住外国人の数は年々増加しており、 その人たちを取り巻く対人援助サービスのニーズが生まれ、 そのニーズの高まりがお話しから見えてきました。 対人援助職の先端の一部に触れることができたように思いました。

第17回は、ファーストステップ・ジョブグループ代表の上田陽子さんにおこしいただきます。 「ひきこもり」に関して様々な議論や活動が展開され、 様々な情報が溢れています。 しかし、長期化したひきこもりについては必ずしも適切な支援方法が示されたわけではありません。 そうしたなかで、当事者(親)がグループとして、 当事者の現状や自己決定を尊重した「仕事(ジョブ)の創出」という作業を通じ、 先送りすることなく「今」、自発的な社会交流を実現するために必要かつ効果的な援助設定を、 実践的に検証展開している「ファーストステップ・ジョブグループ(FSJG)」の活動を実証的に報告します。

  • 場所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 日時 2008年3月12日(水)午後6時45分~9時15分まで
  • 内容 『「脱ひきこもり」支援-ファーストステップ・ジョブグループの理念と実践』
  • お話 上田陽子さん (ファーストステップ・ジョブグループ代表(FSJG)/ 立命館大学人間科学研究所客員研究員)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
『対人援助学会準備会』が再び動きだします
第16回例会  在住外国人における言語保障について -コミュニティ通訳の現状と課題-
  • 場所 キャンパスプラザ京都6階 第1講習室
  • 日時 12月15日(土)午後4時から6時まで
  • 内容 在住外国人における言語保障について -コミュニティ通訳の現状と課題-」
  • お話 飯田奈美子さん
       (多言語コミュニティ通訳ネットワーク共同代表/衣笠総合研究機構客員研究員)
  • 主催 日本対人援助学会準備会
特別記念講演

2007年9月16日(日)に、対人援助学会準備会として、記念講演がありました。

「『対人援助学』可能か?」というテーマで、立命館大学常務理事・教学部長
応用人間科学研究科教授 中村正先生が話されました。

そのあとに、立命館大学の応用人間科学研究科の校友会の立ち上げもあり、 約100名の人が集まりました。 「対人援助学」に辿り着くまでの経過、これまで14回の対人援助学会準備会の報告、 などがありました。 なかでも、『脱学習』『学び急がないこと』に関する話しが印象に残りました。 ここ京都の場の力という話もありました。 京都は保守と革新が同居するところときいたことがあります。 対人援助学も、既存の学問があるにもかかわらず そこの中に納まりきらないところに 触れた人が、辿り着いたところのように思います。 (会では『はみだしもの』と言ってました。) 保守がしっかりとあるから、 革新が生まれるという 両輪の構造になっているのではないかと感じました。 年内には、これまでのような準備会を開催したい という話しもありました。 これからも、これまでの学会という枠に収まらず、 学会の中での「はみ出しもの」に誇りを持てるような学会をつくっていきたいです。

第14回例会 「苦情」からみえる家族・社会と対人援助

第13回例会は「ホームレス」問題への斬新な取り組みの報告でした。最近、街頭で見かけることの多い雑誌『ビッグイシュー』の販売をとおした自立援助についてです。「援助つき就労機会の提供」といえるユニークな実践です。話しをしてくださった吉田耕一さんは「有限会社ビッグイシュー日本」のスタッフです。社会起業的な枠組みをとおして、新しい「就労」と「仕事」というカタチをつくり出したことで、「ホームレス」の「自立支援」の選択肢が増えたといいます。この取り組みのもつソーシャルスキルトレーニング的要素、「ニート」などの若者へも広がる可能性、街頭でものを買う行動を促進させるアイディア、若い女性層に読者が多いことの理由、今後の販売増への提案など実に多様な意見がだされました。それだけ創意あふれた援助のカタチを成しているということなのでしょう。対人援助のイメージがさらに広がったという印象です。

さて、夏真っ盛りの7月例会は、社会福祉サービスの「苦情」対応に取り組む社会福祉協議会のベテラン職員からの報告です。「苦情」をとおして「家族」「社会」「施設」「サービス」「利用者」などの「羅生門的現実」がみえてきます。しかし、「苦情」は「宝の山」ともいえます。利用者のわがままかも知れません。サービスへの期待かもしれませんし、質向上への材料ともいえます。「苦情」とは何か、別の視点から対人援助を考えます。

  • 場所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 日時 7月26日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 内容 「苦情」からみえる家族・社会と対人援助
  • お話 生田一朗さん(京都府社会福祉協議会/NPO法人「一期一会」理事長)
  • 主催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第13回例会 ビッグイシューにおける援助つき就労機会の提供

第12回例会は「授産活動をとおした対人援助について」と題して、応用人間科学研究科第1期修了生の千葉さんにお話いただきました。障碍のある方の「仕事」とそこへの援助のあり方については継続して何度もとりあげていきたいテーマです。「作業の超スモールステップ化」「だれでもできるようにする」などはユニバーサル化ともいえます。そしてその個人にあったように流れをつくる個別援助計画も必要になります。さらに、社会のなかの交換関係(材料の仕入れや流通の仕組み)のなかでその「作業」を成立させなければなりません。授産の現場からみえる事柄は多様で、話しはつきることはありませんでした。「就労」「仕事」のもつ対人援助にとっての意味を深めることができました。

第13回となる6月の例会は、「ホームレス」問題への斬新な取り組みの報告です。新しい「就労」「仕事」の提供をとおした「自立」への援助を営利と非営利の「ビジネス」をとおして成立させている最新の取り組みです。社会起業的自立支援ともいえます。その最前線からのお話です。

  • 場所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 日時 6月28日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 内容 ビッグイシューにおける援助つき就労機会の提供~その仕組みとこれからの展望~
  • お話 吉田耕一さん(有限会社ビッグイシュー日本 販売スタッフ)
  • 主催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)

*事前に ビッグイシュー のサイトをみておいてください。

第12回例会 授産活動をとおした対人援助

第11回例会は「認知症・神経難病患者の在宅自立支援について-当院の取り組み-」と題して、梁山会診療所・ICリハビリテーショの理事長・院長をされている田中直樹さんに事例を報告していただきました。筋ジスの患者さんのQOL向上をめざしての事例、アルツハイマーの夫を通所事業へとつないでデイケアしている事例など、医療と連続した地域生活・在宅生活、そして家族支援(介助者支援)の展開にそくして詳しく紹介くださいました。「在宅自立支援」という課題は関連する数多くの対人援助サービスの「融合と連携」がなくては成り立たないものであることが具体的に理解できました。「対人援助のフロンティア(最前線)」と呼べるに相応しい実践の報告でした。

 第12回例会は「授産活動をとおした対人援助」について応用人間科学研究科第1期修了生の千葉さんにお話いただきます。千葉さんは「対象者には作業を超スモールステップ化して、誰もが何かにかかわり、役に立てるよう工夫します。・・現場は能率的であることを求めつつ、援助的であることをも求める。2つの価値のせめぎあいです。能率的であるための工夫は随所に盛り込んでいきます。・・コンベアでの手選別作業では、自閉症のグループ分けにし、『癖』が生かされます。少々の独り言なら機械にかき消されますし問題になりません。立ち作業ですし、目の前を物が流れてくると、自然と手が伸びて作業できます。このようにいろんなタイプの作業を持ち、対象者の適性をみながら、希望をききながら取り組んでいます。」と語っています。そして、授産活動から見えてくることとして、アメリカのテロ、リサイクル問題、100円ショップなどを指摘します。どういう具合にこれらが授産とつながるのか楽しみな話しとなりそうです。

  • 場 所  キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 日 時  5月24日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 内 容  授産活動をとおした対人援助
  • お 話  千葉晃央さん(社会福祉士)
  •      (社会福祉法人京都国際社会福祉協力会・知的障害者通所授産施設京都市横大路学園支援員)
  • 主 催  日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第11回例会  認知症・神経難病患者の在宅自立支援について-当院の取り組み-

次回の案内が遅くなり、申し訳ありません。

第10回例会は、学会発表のために来日していたメキシコの家族療法家の矢代さんにお話を聞くことができました。矢代さんはメキシコ大学で心理学を専攻され、そのまま現地でセラピストとなり、現在、薬物依存からの回復をめざす「青少年社会統合センター(リハビリセンター)」でセラピストとして活躍しておられる方です。「ラテンアメリカ家族研究所」で研修されておられました。家族療法ではおなじみのサルバドール・ミニューチンとつながりの深い家族療法家のための組織です。メキシコの社会と文化のことにも触れながら、家族療法的な視点でのカウンセリングの有効性について、質疑応答しながら話が進みました。2004年にメキシコのオアハカという町で開催されたナラティブセラピーの国際カンファレンスのホストとしても活躍されておられ、そこに参加して出会って以降のお付き合いです。家族療法をもっと勉強したいという思いを強くしました。

さて、今回は、梁山会診療所・ICリハビリテーションで「重度認知症デイケア」「難病リハビリテーション」といった医療保険対応の通所サービスを行いながら、「障害者の在宅自立支援」を行っておられる専門医による最前線からのお話です。多くの人の関心である「在宅自立支援」という課題がどのように具体化されているのかお聴きできそうで、楽しみです。

午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日  時  4月26日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 内  容 「認知症・神経難病患者の在宅自立支援について-当院の取り組み-」
  •        梁山会診療所・ICリハビリテーション/理事長・院長 田中直樹      
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第10回例会  当事者と共に創る対人援助学

次回の案内が遅くなり、申し訳ありません。

第9回例会はユースサービスについてでした。若者問題を対象にして、欧州、とくにイギリスで先駆的に取り組まれている援助領域ですが、そろそろ日本でも必要なサービス領域となりつつあります。それは昨今の「ニート」や「フリーター」についての関心からもうかがえるという話でした。さらに、岸田さんからは、京都の青少年センターで若者の居場所づくりにとりくむことからみえてくることが紹介されました。ユースワーク、ユースサービスとは何かということも含めて、青少年の現状をどう把握するのか、すでに学校や地域で取り組まれている若者たちの活動との異同なども含めて議論されました。

さて、次回は予定していた方々が仕事の都合で話題提供できなくなり、候補者を探していたのですが、うまくセットできずに時間が経過してしまいました。年度末ということでもあるので、これまでの振り返りをおこないつつ、参加者全員が話題提供者として議論できるような場にしたいと思います。話題は「当事者と共に創る対人援助学」でいかがでしょうか。

同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日  時  3月22日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 内  容 当事者と共に創る対人援助学
  • お  話 参加者全員
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第9回例会  ユースサービスとは?-若者支援の現場から-

第8回例会は、古川秀明さん(開業臨床心理士)の「スクールカウンセラー・臨床心理士の現状と課題」でした。二つのことを話されました。一つは、スクールカウンセラーの労働者としての側面です。一校につき140万円を上限にして予算が組まれていて、年35週で打ち止めとなるという基本的報酬の現状でした。臨床心理士の合格者は毎年1700名と高い水準となっていることと今後の市場の先細り、臨床心理士は資格の維持にポイントが必要なので、学会や研修への参加費が相当な額になることからすれば安い報酬であることなどが具体的な数字をあげて説明されました。また、社会保険労務士の資格もお持ちの古川さんからすると、雇用のあり方をもっと透明にすべきこと(次年度の契約更新の手続きの問題など)なども指摘されました。

さらに、仕事の内容としても、鳥インフルエンザが騒がれた地域での子どもたちのアフターケアにスクールカウンセラーが動員されるなどの仕事のミスマッチのこと、親や地域とかかわることの大切さ、教師との信頼関係の必要性なども指摘されました。もちろん、こうした皮肉混じりの指摘は、古川さんが学校でのカウンセリングをこよなく愛しているというところから生まれるものであることもよくわかりました。それは、学校という場において家族療法のフレームを使い、問題が解決されていく事例をたくさんお持ちだということに裏打ちされていました。システムとして問題をみるという点の大切さともいえます。学校という場において成立する相談の可能性を家族療法の視点から最大限に生かして実践されている様子が新鮮でした。今後のスクールカウンセリングの方向性がみえたように思いました。

2月の例会は、若者問題に焦点をあてます。ユースサービスという新しいコンセプトを英国の事例と京都での具体的な取り組みをもとにお話をいただきます。(財)京都市ユースサービス協会・南青少年活動センターでユースワーカーとして活躍されている岸田祐子さんです。ユースワークやユースサービスということで、ネットワークが拡がりそうです

  • 日  時  2月22日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 話題提供 岸田祐子さん(南青少年活動センター・ユースワーカー)
  • 内  容 「ユースサービスとは?-若者支援の現場から-」
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第8回例会  スクールカウンセラー・臨床心理士の現状と課題

第7回例会は「産業カウンセリングとは何か」を問いかけるものでした。山根英之さんのカウンセリングの実践は企業の置かれた厳しい現実を反映したものでした。雇用の合理化、労働の過密化が進行するなかでいかにして働く人の精神衛生を守ることができるのか、そもそも相談という場面がどのようにして設定できるのか、産業カウンセラーはどのようなアイデンティティを保ちうるのかなどの問いかけが具体的な相談事例と場面設定を交えて印象深く語られました。また、産業医との連携や人事部との関係の取り方などの話しもリアルでした。またひとつ、対人援助職者の「融合と連携」の回路が拓かれたように思いました。

12月は年末につき例会はお休みとさせていただきます。次回は、15年間の知的障害者施設勤務を経て、「ふるかわ家族カウンセリング研究所」を設立され、開業心理士として活躍されている古川さんのお話です。スクールカウンセラーとしても10年の経験がおありです。古川さんには「これからスクールカウンセラーや臨床心理士を目指す院生さんに、現役のスクールカウンセラーとして、制度の歴史的流れや、現状や課題を、スクールカウンセラーという制度の内側にいる者として、しっかりと本音で伝えます。スクールカウンセラーや臨床心理士という資格は喰って行ける資格なのかどうかも。」ということでお話を予定していただいています。楽しみな会になりそうです。

同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日  時  1月25日(水)午後6時45分から9時15分まで
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 話題提供 古川秀明さん(開業臨床心理士)
  • 内  容 「スクールカウンセラー・臨床心理士の現状と課題」
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第7回例会 産業領域でのメンタルヘルス活動-産業カウンセラーの立場から

第6回の例会は、大阪市にある淀川キリスト教病院で医療ソーシャルワーカーをされていた田中まみさんのお話でした。医療改革がすすむなか、生活福祉の視点からの患者さんへのソーシャルワーク的なかかわり方の事例が具体的に紹介されました。病気や障害の受容へのサポートをしながら、治療への動機づけをおこない、入院中の心の葛藤を踏まえた援助、そして退院援助からスムーズな地域生活と通院への移行という具合の、一連の医療ソーシャルワーカーとしての仕事の実際が理解できました。こうした職種を置いていない病院も多い中での貴重な実践だと思いました。人工透析が必要になった患者さんの事例にそくして話しをされた、リスクだけをみる援助ではなくその人のもつ可能性や潜在力に依拠する援助の話しが説得的でした。

  第7回は、産業カウンセラーのお話しです。「ここ2~3年の企業でのメンタルヘルス活動の要望の高まりは、とてもすごいものがあり、現場ではメンタルで休職される方も増えているのが実感です」と語る山根さんです。事例をも交えてお話をしていただきます。これまでと同じように、後半はシェアする時間をたっぷりともちたいと思っています。

23日は祝日ですが開催します。同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

なお、12月の第4水曜は年末となるためお休みします。その次は1月25日(水)となります。ご予定ください。

  • 日  時  11月23日(水)午後6時45分から
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 話題提供 山根英之さん (財団法人 京都工場保健会 専任カウンセラー)
  • 内  容 「産業領域でのメンタルヘルス活動-産業カウンセラーの立場から」
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第6回例会  医療ソーシャルワーカーとして-今、対人援助の現場から-

第5回の例会は、聴覚に障害のある学生に講義の内容をきちんと伝える「情報保障」という実践をされながら、さらにパソコンを活用してユニークな取り組みを進める関本さんのお話でした。「オレンジ辞書」と名付けられた「専門用語読み方辞書」の仕組みとそれを支える考え方を詳細に説明されました。簡単に誰でも自らの学習を「読み方登録」というネット上の作業にするという行動をとおして、障害者向けの辞書作成に参加できるという手法に参加者の関心が集まりました。この「オレンジ辞書」は、障害者だけではなく、留学生や専門外の学生にも重宝されるユニバーサルな取り組みとなっていることも理解できました。IT技術にも長けた関本さんのお話は、「モノ語り」風で、こうしたソフトな社会技術も対人援助学の構築にとっては大切なものだということが理解できました。

第6回は、淀川キリスト教病院で医療ソーシャルワーカーをされていた田中まみさんのお話です。医療福祉、生活福祉の観点もまじえた事例を中心にしてお話をしていただきます。これまでと同じように、後半はシェアする時間をたっぷりともちたいと思っています。

同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日   時  10月26日(水)午後6時45分から
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 話題提供 田中まみ さん(元淀川キリスト教病院医療社会事業部MSW)
  • 内  容 「医療ソーシャルワーカーとして-今、対人援助の現場から-」
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第5回例会 情報支援とマネージメント-インターネットを利用した対人援助実践-

第4回の例会は、児童養護施設で仕事をされている浦田さんのお話しでした。京都の最も新しい児童福祉施設からのお話しは、要保護性の内容の変化ということを焦点にしていました。現代型の「貧しさ」の集約としての、そして家族関係をとおしてそれが再生産されていく経路の結節点に子どもの心と身体があることがよく分かる話でした。子ども虐待とかかわり児童養護施設の機能も拡大し、家族再統合のための親への関わりもすでに余儀なく実践されている様子が印象的でした。

第5回は、視点をかえて、「モノ語り」となります。対人援助にとっての情報基盤の機能と役割についてです。情報技術がつくりだした新しい援助的な社会環境について考えてみます。ネット環境を対人援助に活かすために多面的に活動されている関本さんのお話です。この関本さんのお話をきっかけとして、この会自体の情報共有の仕方を考えてみたいと思います。これまでと同じように、後半はシェアする時間をたっぷりともちたいと思っています。

同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日   時  9月28日(水)午後6時45分から
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 話題提供 関本正子さん(オレンジファクトリー工場長)
  • 内  容 「情報支援とマネージメント-インターネットを利用した対人援助実践-」
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第4回例会 児童養護施設「京都大和の家」に聞く

第3回の例会は、保護観察官をされている正木さんのリアルな現場報告でした。司法福祉の実践報告をとおして、非行問題や犯罪者の社会復帰に関する言葉の一つひとつが現実感をもって聞く側に迫ってくるようなお話でした。保護観察という仕事の意味や役割や機能もよく理解できる内容でした。そして現場で通用する援助モデルとしての「絆理論(トラビス・ハーシ)」などにも言及され、科学的実践としての対人援助に触れることができたように思いました。

第4回は、京都の児童養護施設で働く浦田さんにおこしいただきます。浦田さんは京都の児童相談所でもお仕事をされていた方なので、子ども虐待を中心にしてお話をしていただく予定です。

これまでと同じように、後半はシェアする時間をたっぷりともちたいと思っています。

同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 場  所  キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 日  時  8月24日(水)午後6時45分から
  • 内  容  「対人援助現場のいま -浦田雅夫さん(児童養護施設「京都大和の家」)に聞く-」
  • 主  催  日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第3回例会 保護観察官に聞く

第2回の例会は、創意あふれた病児保育の取り組みをすすめている大石仁美さんにおこしいただきました。活発な質疑応答となり、実に有意義な会となりました。「こんなサービス欲しかった!」という感想とともに、「対人援助という大きなジグソーパズルの探していたパーツを見つけた」という印象のする新鮮な出会いにも似た感動がありました。その後のグループ討論も盛り上がった様子でした。

しばらく、こうした形式で運営していきます。参加されている方の援助実践を聞く時間とそれをもとにシェアする時間をたっぷりともちたいと思っています。

第3回は、保護観察官をされている正木恵子さんに話を聞きます。同じようなインタビュー形式で進めていきます。インタビューしてみたいという方がいればどんどんインタビュアとして参加してください。

同じく、午後6時45分から9時15分を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日 時  7月27日(水)午後6時45分から9時15分
  • 場 所  キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 内 容  「対人援助現場のいま-正木恵子さん(保護観察官)に聞く-」
  • 進行役  千葉晃央さん、五味幸子さん(共に応用人間科学研究科修了生)
  • 主 催  日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第2回例会 病児保育の取り組み

第1回の例会は、スクールカウンセラーとして活躍中の視覚障碍のある小寺洋一さん(臨床心理士)をお招きし、対人援助のあり方について多様に議論が広がる印象深いものでした。「小寺さんの話は、色々と考えさせるものがありました。特に適応指導教室での子どもとの関わりは、子どもの持つ柔軟な力を感じました。と同時に、それを引き出せるだけの小寺さんの力も合わせて感じられます。共感的というより、交応的という、お互いの動きが交じり合ったというべきなのでしょうが。また、障碍をどう活かすか、『障碍をどう活かすか』との発想の背後にある価値観など様々な広がりを持って議論が展開され刺激をうけました」という感想に示されているように、今後の展開に示唆的であったと思います。

第1回目は70名近い参加者がありました。ですから、参加者同士の交流が十分できていません。対人援助職者の連携も本研究会が意図するところです。第2回目以降は、参加者同士が対話する会にしたいと思います。その中で、今後の進め方も相談させていただきます。第1回目は、数多くの対人援助職者に参加していただきましたので、「対人援助現場のいま」を交流することそれ自体が有意義な方向性を導く礎となるのではないかと思います。

同じく、午後6時45分から9時20分頃を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

  • 日 時   6月22日(水)午後6時45分から9時20分
  • 場 所  キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 進行役   団 士郎さん(立命館大学応用人間科学研究科教授)
  • 内 容  「対人援助現場のいま」
  • 主 催  日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)
第1回例会 「援助・障碍・傾聴」について-視覚障碍のある臨床心理士の体験から-

応用人間科学研究科は05年度で第5期生を迎えました。毎年、60名にものぼる対人援助職者を社会に送り出しています。応用人間科学研究科は、対人援助に関連する諸学と職種の「融合と連携」の理念を体現した援助職者のネットワークを形成するために、「日本対人援助学会」の設立を準備しています。多様な職種と領域で自らの援助実践を振り返り、情報を共有し、新しい視点から捉え直してみる機会として、月例会を開催することとしました。

準備会での例会をとおして、学会のあり方を参加者とともにつくっていきたいと思います。応用人間科学研究科の在学院生や修了生だけではなく、広く関心をもつ人に呼びかけてオープンな会として運営していきたいと考えています。ふるってご参加ください。

内容は、修了生や関連の援助職者を招いた勉強会です。毎月第4水曜、午後6時45分から9時20分頃を予定しています。場所は、京都駅前にあるキャンパスプラザ6階の立命館大学院専用ルームです。

第1回の例会は立命館大学の卒業生で、在学中の化学実験で失明し、その後、甲南大学大学院で臨床心理学を専攻し、現在は、臨床心理士資格を持ちスクールカウンセラーとして活躍中の視覚障碍のある小寺洋一さんです。

  • 日  時  2005年5月25日(水)午後6時45分から9時20分
  • 場  所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)
  • 話題提供 小寺洋一さん(臨床心理士・スクールカウンセラー)
  • 内  容 「援助・障碍・傾聴」について  -視覚障碍のある臨床心理士の体験から-
  • 主  催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)

上記案内の問い合わせ先
中村 正(応用人間科学研究科) tadashi @ jca.apc.org (@前後のスペースを削除して下さい)
あるいは 立命館大学独立研究科事務室 Tel 075-465-8363 Fax 075-465-8364