対人援助学会 ヒューマンサービスを科学する

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大会の内容

meeting program

第16回大会のご案内

 昨年度の第15回年次大会広島大会でもご案内したように、2024年度の第16回年次大会は、京都市で開催いたします。
 京都は、明治初期の東京への遷都であらゆるものが流出し、荒廃したとされています。人口も減ったため、子どもの教育に力を入れようと考え、地元の住民がお金を出し合って64校もの番組小学校を作りました。国の小学校制度よりも3年もはやかったのです。番組小学校には町組合所、徴税、消防、警察なども併設され、コミュニティセンターの役割も担っていました。また、1970年代以降は精神科医療において「開放医療」の取り組み、そして誰もが地域での暮らしを継続できるよう「訪問支援」の取り組みを医療や福祉等の様々な職種が多職種連携をしてきた歴史があります。
 いち早く地域に根ざした支援をおこなってきた京都でこのような機会を持つことは、これからのヒューマンサービスのより良い形での定着を考える上で大きなきっかけになることは間違いありません。対人援助領域の再生、そして魅力と伸びしろをたくさん持ち寄り、喪失と再生の歴史を持つ京都で、学び合いたいと思います。
 2022年度からの3年間の研究テーマ「社会とともにある対人援助学~これまでとこれから」をテーマに、新潟、広島での地域課題から新たな価値観が醸成され、その土地に定着する姿を学んできました。今回は京都の長い歩みの継続を背景に、京都の「暮らしにねざした対人援助の知恵」に焦点を当て、各地での学びも融合し、やりがい、生きがいを基点に、集合知として再構築していく機会にしたいと思います。

第16回大会の概要

日 程:
2024年11月2日(土)〜3日(日)
テーマ:
「やりがい、生きがいのある対人援助を次代につなぐ」

 戦後、対人援助の領域では法制度が整い、専門職資格の創設、国家資格化もされ、長年発達してきました。それが現在、その現場では、人材不足、スタッフの高齢化などが課題となっています。一方で、虐待などの事件をきっかけに、社会からは高いレベルでのヒューマンサービスを求める声はますます大きくなっています。しかし、予算増、人員増の目立った動きはなく、業務過多やバーンアウト等の問題なども継続して話題になっています。
 そこで、対人援助学会京都大会では、今働く私たちが「これからもはたらきたい!」と思える環境を整え、そして次世代に魅力ある領域として訴えるにはどうすればよいのか?について、京都の長い歴史も視野に入れて考えます。継続ができて、やりがいを感じ、その実践がねづくためには、どんな価値や要素や知識が必要でしょうか?変化のための小さな一歩とは何か?について知恵を出し合いたいと思います。
 住民による支援の創出、利用者の立場を尊重した支援が定着してきた京都で、どんな価値を加え、この土地に根ざしてきたのか?について考え、対話を深めていくことは、私たちの今後の実践にもつながる意義深いこととなるでしょう。
 学会がより社会に貢献する契機となるよう、創造的で、未来志向な大会にしたいと願っています。

会 場:
京都光華女子大学 聞光館(京都市右京区西京極葛野町38)
(アクセス:https://www.koka.ac.jp/info/access.html

※次の場合には大会を中止又は延期しますので、参加者にメール等でお知らせします。
①特別警報の発令等により、会場校の所在地に避難指示を発令した場合(暴風雨、水害、地震等の危険が差し迫っている状態)。 ②その他の不測の事態等、緊急事態の発生時。

参加費:
対人援助学会会員:2,000円、一般:3,000円、学生・院生(※社会人院生をのぞく):500円
※社会人院生とは、正社員勤務のかたわら大学院に在籍する者(学会員か一般区分での参加をお願いします)
参加費は、10月24日(木)までに、以下より納付願います(参加申込フォームによる申込締め切りも10月24日(木))。
〇ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店  当座:0311452 名義:対人援助学会
※お振込の際、必ず参加申込フォームに書かれた氏名でお願いいたします。
参加申込方法:こちらの「参加申込フォーム」にて10月24日(木)までにお申込みください。
プログラム概要:
11月2日(土)
  • 古い価値観も時には残る京都で精神科の開放医療という新しい試みを実現してきたいわくら病院の崔炯仁医師による記念講演。
  • 理事会企画として、子どもたちに向け忍者キャンプを30年以上開催し、子どもたちの能動性に訴え、豊かな成長に寄与する活動をしてきた京都府るり渓少年自然の家,河村昌樹所長と、教育現場において成績以外の価値観の定着を模索し、eスポーツ大会も実施活動してきた大阪市教育センター山本昌平指導主事をお招きした、動機付けに着目した企画。
  • その他企画ワークショップを予定。
  • 京都での児童臨床からスタートした団士郎先生の「木陰の物語」パネル漫画展 両日
11月3日(日)
  • ポスターセッション、理事会企画、企画ワークショップを予定。
  • 理事会企画として支援者の意欲を維持、向上し、自主的な学びの場を継続し、この地域に根ざす活動をしてきた 僕らの家族支援研究会(BKS)の吉村拓美さんから活動の紹介をいただき、対人援助職のやりがいと生きがいをテーマにした企画。
  • その他企画ワークショップを予定。

【募集予定】企画ワークショップ(2~4件程度)

企画ワークショップを以下のとおり募集する予定です。詳細は8月頃お知らせします。
なお、発表者は申込及び抄録の提出が必要となります。また、ワークショップの採択には審査があります。

申込方法:8月頃詳細をお知らせします。なお、申し込みの際には、以下を明記した企画書の提出が必要となる予定です。
○ 主発表者(学会員に限る)、連名発表者、所属先
○ タイトル
○ 企画概要(800字程度)
○ 希望時間枠(8月頃に発表可能時間をお知らせします)
★申込締め切り(予定):2024年9月25日(水)
 抄録提出期限(予定):2024年10月10日(木)
(企画書とは別に抄録の提出が必要となります。書式はホームページよりダウンロードしてください)


【募集予定】ポスターセッション(20件程度)

ポスターセッション発表者を以下のとおり募集する予定です。詳細は8月頃お知らせします。
また、ポスターセッションの採択には審査があります。

申込方法:8月頃詳細をお知らせします。なお、申し込みの際には、以下を明記した抄録の提出が必要となる予定です。
○ 主発表者(学会員に限る)、連名発表者、所属先
○ タイトル
○ 抄録(書式はホームページよりダウンロードしてください)
ポスターセッションには質疑応答時間(在席責任時間)があります。参加者からの質疑応答に応えていただくことで、正式発表となります。主発表者または連名発表者での対応をお願いします。
ポスターの掲示スペースは、目安として「A4横置き」で18枚程度です。
ポスターの最上部に題目、名前(筆頭発表者に○を付けてください)、および所属を明示してください。
著作権確認書の提出は必要ございません。ただし、著作権の帰属を承諾の上、お申込みください。対人援助学会では、抄録原稿を提出された時点で承諸したものとして処理しますのでご了解ください。提出される論文の著作権に関し、複製権・公衆送信権等の財産的権利はすべて対人援助学会に帰属することを併せてご了解ください。
★申込締め切り及び抄録提出期限(予定):2024年10月10日(木)


抄録の書式説明  抄録テンプレート 
【対人援助学会 第16回年次大会事務局】
〒504-0021 大阪市中央区大手通2丁目4番1号
担当者:川原
TEL・FAX:06-6910-0103 【E-mail】