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過去の大会内容

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第15回大会のご案内(2023年度の大会は終了しました)

 昨年度の第14回年次大会新潟大会でもご案内したように、2023年度の第15回年次大会は、広島市で開催いたします。昨年度から3年間の研究テーマとなった「社会とともにある対人援助学~これまでとこれから」を引継ぎ、世界最初の原子爆弾が投下されて70年以上が経つヒロシマで、それぞれの実践の場と社会のあり様について大いに語り合い、つながることができればと思います。コロナ禍を乗り越え、集会形式では第11回大会以来4年ぶりの開催です。ぜひ11/11~12、広島でお会いしましょう!

第15回大会の概要

日 程:
2023年11月11日(土)〜12日(日)
テーマ:
「対人援助の多様性と持続可能性」

 私たちが関わる「対人援助」という分野は、これまで主に福祉や医療・心理・教育といったものが中心としてイメージされてきた。しかし近年そのあり方は、当学会の対人援助学研究や対人援助学マガジンにも見られるように多様化してきている。また、昨今語られることの多い持続可能性というキーワードは、バーンアウトの問題や担い手不足など、対人援助分野でも重要なテーマである。
 今大会の開催地・広島は、被爆地ヒロシマとして反核平和の象徴という命題を持ち、戦後70年を超えてその活動を多様に発展・進化させているが、一方で人口減少や高齢化に直面する一地方都市として、地域社会の持続可能性という課題に向き合う側面も持っている。
 こうしたことからここ広島で、人への援助や平和な社会の「多様性」や「持続可能性」について考え、対話を深めていくことは、私たちの今後の実践にもつながる意義深いことと思われる。
たくさんの多様な個性と、豊かで自由に語らえる大会にしたいと願っている。

会 場:
比治山大学6号館(広島市東区牛田新町4丁目1-1)
(アクセス:アクセス|比治山大学|比治山大学 比治山大学短期大学部 (hijiyama-u.ac.jp)
後 援:
広島市、広島市教育委員会

※次の場合には大会を中止又は延期しますので、参加者にメール等でお知らせします。
①特別警報の発令等により、広島市が会場校の所在地(東区牛田新町学区)に避難指示を発令した場合(暴風雨、水害、地震等の危険が差し迫っている状態)。 ②その他の不測の事態等、緊急事態の発生時。

参加費:
対人援助学会会員:2,000円、一般:3,000円、学生・院生(※社会人院生をのぞく):500円
※社会人院生とは、正社員勤務のかたわら大学院に在籍する者(学会員か一般区分での参加をお願いします)
参加費は、11月2日(木)までに、以下より納付願います(参加申込フォームによる申込締め切りも11月2日(木))。
〇ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店  当座:0311452 名義:対人援助学会
※お振込の際、必ず参加申込フォームに書かれた氏名でお願いいたします。
参加申込方法:こちらの「参加申込フォーム」にて11月2日(木)までにお申込みください。
プログラム概要:
11月11日(土)
9:30~11:30
オプショナルツアー
「被爆樹木を巡るフィールドワーク」

企画者:来須真紀(広島市児童相談所)
ガイド・解説:渡部久仁子(ANT-Hiroshima)、谷田寿幸(TAN学校教育相談所、広島県スクールカウンセラー)
概要:初の広島開催を記念して、学会本体とは別に特別なオプショナルツアーを企画します。
原爆投下を生きぬいた木・被爆樹木が日常の景色に存在する広島。長年市民によって守られてきた被爆樹木たちが、そこで何を見て、どんな人々の想いを受け止めてきたのか。被爆樹木という「人ならぬもの」を通して見えてくる、被爆と戦後の実相を学び感じるツアー。先着15名限定。 ※すでに定員に達しました。
11月11日(土)
12:00~12:30
大会受付
12:00~18:00 ①ポスターセッション
②団士郎「木陰の物語」パネル漫画展
(どちらも時間中はいつでも掲示内容をご覧いただけます)
12:45~14:30 記念講演
「私が被爆者から受け取ったもの―それぞれの『物語』を通して―」

概要:被爆者が語り部となる。核廃絶運動に関わる―。そこには様々な困難と出会い、絶望と希望の『物語』がある。長年被爆者と活動を共にしてきた講師が、その『物語』を通して学んだことから、人が支え合うこと、他者を理解すること、そして今、私たちが分断や虚無と立ち向かう術について語る。

講師:渡部朋子(わたなべ・ともこ)
対人援助学マガジン

特定非営利活動法人ANT-Hiroshima理事長。
1953年広島市生まれ。被爆2世。法律事務所勤務の傍ら、1989年にANT-Hiroshimaを設立。アフガニスタンの難民支援やパキスタンの地震復興支援活動のほか、市民や子どもたち、海外研修生などを対象とした国際理解や平和教育を行い、独自の平和構築活動を実践。2022年「谷本清平和賞」受賞。元広島市教育委員会委員、公益財団法人 広島平和文化センター理事ほか。

14:40~16:20 理事会企画Ⅰ
「つながりと対話の場づくり ~ハチドリ舎の実践~」

企画・発表者:安彦恵里香(ハチドリ舎)、梶原慶(オトナコドモシステムズ)、岡崎正明(広島市児童相談所)
概要:誰もが気軽に社会課題について語り合えるカフェ「Social Book Cafe ハチドリ舎」が広島に出来て6年。そこでは様々な人が集い、対話し、つながってきた。その実践から、対人援助の多様な展開や、社会課題との関係、つながることで生まれる新たな可能性について考えるワークショップ。
16:30~18:00 企画ワークショップⅠ
「多様で持続可能な対人援助に必要な『知』について」

企画・話題提供者:本間毅(退院支援研究会)
司会:岡崎正明(広島市児童相談所)、谷田寿幸(TAN学校教育相談所、広島県スクールカウンセラー)
討論者:村本邦子(立命館大学教授)、中村正(立命館大学教授)
概要:我が国では90年代からEBM(Evidence Based Medicine 根拠に基づく医療)など、対人援助分野において科学的アプローチが重視されている。しかしクライエントの語りの背景にある苦痛は、必ずしも合理的なものばかりでなく、無限に存在し終わりがない。多様でアプローチの方法を定式化できないクライエントのニーズに、これからの対人援助者が答え続けていくための「知」について、3人の識者が今の想いを語り合う。
11月12日(日)
9:00~15:00
①ポスターセッション
②団士郎「木陰の物語」パネル漫画展
(どちらも時間中はいつでも掲示内容をご覧いただけます)
9:00~10:30 ①ポスターセッション質疑応答時間
②誰でも調子に乗れる「書道対話」ミニ体験会
10:40~12:10 理事会企画Ⅱ
「保育関係者による当事者研究 ―保育現場の『しんどさ』等をめぐって―」

企画・発表者:迫共(比治山大学)、西川友理(大和大学白鳳短期大学部)、南部紀子(かわさき保育園)
概要:各分野で応用される当事者研究だが、保育分野で広がらない。「弱い自分をあらわにすることへの抵抗」など、保育者自身の生々しい語りを排除する職場文化が、その背景にあると思われる。保育現場の「しんどさ」や「楽しさ」を自覚的に語り、保育実践の広く豊かな意義を考えたい。
12:10~13:10 昼休憩
13:10~14:40 企画ワークショップⅡ
「心理支援ツールを活用する対人援助アプローチ ―『困ってますゲーム』と『行動の信号機』の体験会―」

企画・発表者:中村泰子(大阪市中央こども相談センター)
概要:児童虐待相談では、当事者の相談意欲や動機づけが課題になることも多く、持続可能な支援システムづくりのため、支援者が燃え尽きず、当事者自身の強みを生かせる支援が重要となる。心理支援ツールは、こどもの心理的ケアや親子関係調整の実践の中で、非言語アプローチの有効性への着眼から開発された。当事者も支援者も「楽しい」と思える支援を目指すツールの体験を通し、対人援助のあり方を考える機会としたい。
14:50~15:40 全体会

■ポスターセッション

質疑応答時間:11月12日(日)9:00~10:30
掲示期間:11月11日(土)12:00~18:00・11月12日(日)9:00~15:00

No.タイトル発表者
1 指筆談時書字動作を可視化するデバイスの開発 岡田 浩
2 がんサバイバーとなった看護師に関する文献レビュー 小幡 明香
3 発達障害の看護師が指導を受ける中で抱く違和感の語り 中西 愛
4 中国におけるカミングアウト支援:支援団体Trueselfの支援ツールとしてのワークブックの分析から 劉 強
5 遊びながら権利を知る”子どもの権利の遊ぶ会” 福田 順
6 「困ってますゲーム」など心理支援ツール 4 種の有効性―支援者むけツール体験会のアンケートから― 中村 泰子
7 「困ってますゲーム」など心理支援ツール 4 種のテキストマイニング―自由記述式アンケートの意味分析― 中村 泰子
8 理学療法士による発達支援が必要な子供への介入モデルの検討 辻 いづみ
9 「薬物乱用防止」についてオリジナル啓発物品開発―官学連携による「薬物乱用防止」啓発についてのワークショップの活用― 笹谷 絵里
10 保育内容(健康)での『成道会について知ろう』の実施 笹谷 絵里
11 フランスの不登校支援に関する研究—予防的アプローチと包括的支援— 安發 明子
12 行動的QOLはどの程度Quality of Lifeを表現しているのか? 高山 仁志
13 自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討 (27)―ASD児ときょうだい児の自己像の違いに着目して― 香月 みかん
14 自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討 (26) ―文脈を踏まえた応援行動に注目して― 近江 涼音

■企画ワークショップ
WS№ 開催日時 タイトル 企画者
1 11月11日(土)16:30~18:00 多様で持続可能な対人援助に必要な『知』について 本間毅(退院支援研究会)
2 11月12日(日)13:10~14:40 心理支援ツールを活用する対人援助アプローチ―「困ってますゲーム」と「行動の信号機」の体験会― 中村泰子(大阪市中央こども相談センター)

【募集】企画ワークショップ 募集終了

企画ワークショップを以下のとおり募集します。発表者は申込及び抄録の提出が必要となります。申込多数となった場合は理事会で選考させていただきます。なお倫理面等の配慮に欠けると思われる企画については、発表をお断りすることがあります。ご了承ください。

申込方法:下記の内容を年次大会事務局宛にメールでお送りください(抄録も同宛先)。
○ 主発表者(学会員に限る)、連名発表者、所属先
○ タイトル
○ 企画概要(800字程度)
○ 希望時間枠(プログラム概要から、企画ワークショップ1か2のいずれかの時間を選択)
★申込締め切り:2023年9月30日(土) 抄録提出期限:2023年10月11日(水)(書式はホームページよりダウンロードしてください)


【募集】ポスターセッション(20件程度) 募集終了

ポスターセッション発表者を以下のとおり募集します。申込多数となった場合は理事会で選考させていただく場合があります。なお倫理面等の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがあります。ご了承ください。
申込方法:下記の内容を年次大会事務局宛にメールでお送りください。
○ 主発表者(学会員に限る)、連名発表者、所属先
○ タイトル
○ 抄録(書式はホームページよりダウンロードしてください)
ポスターセッション質疑応答時間(在席責任時間)は、11月12日(日)9:00~10:30です。参加者からの質疑応答に応えていただくことで、正式発表となります。主発表者または連名発表者での対応をお願いします。
ポスターの掲示スペースは、目安として「A4横置き」で18枚程度です。
ポスターの最上部に題目、名前(筆頭発表者に○を付けてください)、および所属を明示してください。
著作権確認書の提出は必要ございません。ただし、著作権の帰属を承諾の上、お申込みください。対人援助学会では、抄録原稿を提出された時点で承諸したものとして処理しますのでご了解ください。提出される論文の著作権に関し、複製権・公衆送信権等の財産的権利はすべて対人援助学会に帰属することを併せてご了解ください。
★申込締め切り及び抄録提出期限:2023年10月11日(水)

抄録の書式説明  抄録テンプレート 
第1号通信はコチラ 第2号通信はコチラ
【対人援助学会 第15回年次大会事務局】
〒504-0021 大阪市中央区大手通2丁目4番1号
担当者:川原
TEL・FAX:06-6910-0103 【E-mail】


第14回大会のご案内(2022年度の大会は終了しました)

2022年度の第14回大会は、「新潟水俣病と私たち」がテーマです。1965年の公表以来60年近く経た現在も、多くの未解決の問題を残す「新潟水俣病」について学び、国民の健康で文化的な営みより企業の利潤追求を優先して、社会福祉や社会保障、さらに公衆衛生の向上を怠ってしまった社会のあり方を改めて検証します。私たち対人援助職は激動の時代に、社会、患者さんや家族、そして自分自身とどう関わりあうべきなのか考えてみましょう。

会員の皆様からの自主的な企画ワークショップやポスター発表へのエントリーをお願いします。

※本年次大会に向けた以下の研究会も開催しています(概要および申し込み方法については、本学会「研究会のご案内」ページをご覧ください。この研究会については、会員・非会員の区別なく参加可能です。

*8月26日20-22時@Zoom「新潟水俣病概論Ⅰ(歴史から得る教訓)
*10月21日20-22時@Zoom「新潟水俣病概論Ⅱ(症候と認定基準の変遷)

研究委員会(村本邦子・本間毅・梁陽日)

第14回大会の概要

主 催:
対人援助学会・退院支援研究会
日 程:
2022年11月19日(土)〜20日(日)※WEB上での開催
テーマ:
「新潟水俣病と私たち」
会 場:
WEB上での開催(ポスターセッション以外はZoomを使用)
プログラム概要:

1.Zoom・映像によるもの

11月19日(土)
9:00-9:30
大会長 開会挨拶
事務局からの連絡事項
9:30-11:00 公募企画ワークショップ①
対人援助学マガジン特別企画「リアルタイム執筆者短信」
企画者:大谷多加志(京都光華女子大学)
    千葉晃央(京都光華女子大学)
    団士郎(立命館大学大学院)
11:00-12:30 退院支援研究会企画ワークショップ
「新潟水俣病のいま」
企画者:本間 毅(退院支援研究会)
共同企画者・オーガナイザー:萩野 直路(新潟水俣病訴訟を支援する会)
ゲストスピーカー:水澤 洋(新潟水俣病患者) 
         齋藤 恒(新潟医療生協 木戸病院 名誉院長)
12:30-13:00 休憩
13:00-14:00 理事会企画①
「昭和電工鹿瀬工場跡」フィールドワーク動画視聴
(30分の討論含む)
14:00-17:00 理事会企画②
齋藤恒先生インタビュー動画視聴
(1時間の討論含む)
11月20日(日)
9:30-11:00

公募企画ワークショップ②
11:00-12:20 理事会企画③
新潟水俣病と妊娠規制:生殖をめぐる優生思想を問い直す
パネリスト:浦﨑貞子(うらさき檸檬助産院・元新潟青陵大学教員・熊本市)
      後藤岩奈(新潟県立大学教員・新潟市)
オーガナイザー:佐藤 靜(大阪樟蔭女子大学教員)
12:30-13:30 対人援助学会総会・休憩
13:30-15:00 公募企画ワークショップ③
「サステナブル(持続可能)な研究会のつくり方 ~学会設立以前から13年続く、対人援助学会研究会のセブンルール~」
発表者:千葉晃央(京都光華女子大学)
    中島弘美(CONカウンセリンオフィス中島)
    早樫一男(きょうと大和の家)
    渡辺修宏(国際医療福祉大学)
    大谷多加志(京都光華女子大学)
15:00-16:30 理事会企画④
広島の被爆樹木による平和教育
発表者:來須真紀(広島市立基町小学校教諭 被ばく2世)
    岡崎正明(広島市児童相談所 社会福祉士 被ばく2世)
16:30-16:45 対人援助学会理事長 閉会挨拶
事務局からの連絡事項

2.ポスターセッション

11月19日(土)9時~11月20日(日)17時(公開および質疑応答期間、ただし質問は16時まで)

No.タイトル発表者
1 脳卒中片麻痺者の麻痺側上肢操作に基づく意思疎通支援装置の有効性評価 岡田 浩
2 若手・中堅教員が構成する見取りプロセスに関する探索的考察
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる仮説モデルの生成
西塚 孝平
3 コロナ禍における対人援助職のオンラインを用いたネットワーク形成とその可能性 千葉 晃央
4 育てにくさ/育児困難感と看護に関する国内先行研究の分類 伊東 美智子
5 生活介護を利用する重症心身障害者を対象とした「行動に焦点化した支援計画」の実施
―障害者本人への影響と支援者の協働への影響の検討―
尾﨑 怜子
6 実践・臨床のためにソーシャルワーク概念の検討
-“個人と環境”ではなく“その個人のその行動と環境”の相互作用に着目して-
渡辺 修宏
7 徹底的行動主義に基づく「八正道」の起点
-「今」,「ここ」で,それを具体化・行動化する-
渡辺 修宏
8 保育者を志望する学生への動画を活用した授業実践
―保育内容(健康)における「あそびックス(運動あそび)」の活用―
笹谷 絵里
9 芸術療法における塗り絵の実施時間に関する予備的検討 佐藤 涼香
10 共に見つける“できる”の拡大 穴穗 優季
11 対人援助実践のリブートを企図した取り組みとそれの省察
-学会企画ワークショップという実践報告をふりかえって-
二階堂 哲
12 地域移行支援・地域定着支援の活用過程における心理的変容
-退院と地域生活につながる動機づけについての予備的調査-
尾辻 菜月
13 フランスの在宅教育支援の契機と背景、実践内容に関する研究
ソーシャルワーク実践の根拠となる価値の分析
安發 明子
14 夫婦の関係性を重視した妊娠期保健指導における感想文の分析 畑中 美穂
15 社会的養護における子どもの権利擁護の実践とは
社会的養護の現場から考える
河村 浩世
16 特別養護老人ホームに入所している認知症者の
行動・心理症状(BPSD)の行動分析学的理解
崔鉉宜

参加費:
対人援助学会会員/退院支援研究会会員=1,000円、非会員(一般)=3,000円、非会員(社会人院生)=2,000円、その他の学生・院生=無料
※社会人院生とは、正社員勤務のかたわら大学院に在籍する者。その他の学生・院生とは、社会人院生に該当しない大学院生および学部生
参加費は、11月11日(金)までに、以下より納付願います(参加申込フォームによる申込締め切りは11月4日(金))。

〇ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店  当座:0311452 名義:対人援助学会
※お振込の際、必ず参加申込フォームに書かれた氏名でお願いいたします。
参加申込方法:
こちらの「参加申込フォーム」にて11月4日(金)までにお申込みください。
参加申込みが確認できた方には、後日、Zoomのアドレスやその他必要な情報をお知らせいたします。

理事会企画概要

●理事会企画①:11月19日(土)13時~14時 テーマ:現地視察動画「旅立ち 阿賀から不知火へ」
概要:本企画は、現地視察動画の視聴と討論(30分程度)となる。
新潟水俣病の原因企業、昭和電工鹿瀬工場跡から、阿賀野川に沿って河口の松浜地区までの道のりを、萩野直路作成の資料をもとに紹介する。より詳細な企画概要(PDFファイル)もご覧ください。

企画・取材:本間毅(退院支援研究会)・本間樹里(退院支援研究会)・萩野直路(新潟水俣病訴訟を支援する会)
映像監督:嘉村学

●理事会企画②:11月19日(土)14時~16時 テーマ:新潟メチル水銀中毒症(水俣病)と私
概要:本企画は、新潟水俣病に長年携わってきておられた齋藤恒先生へのインタビュー動画の視聴と討論(1時間程度)となる。
医療者に限らず対人援助職は自らを語らない。日本中が東京オリンピックに沸いた1964年、新潟をマグニチュード7.5の地震が襲った。阿賀野川流域の住民の異変に気付いた小児科医斎藤は、なぜ90歳を過ぎた今も患者たちを支え続けるのか。この点についてインタビューを通して明らかにしていく。より詳細な企画概要(PDFファイル)もご覧ください。

インタビュイー:齋藤恒(新潟医療生協木戸病院 名誉院長)
企画・協力:本間毅(退院支援研究会)・萩野直路(新潟水俣病訴訟を支援する会)・丹羽恵子(丹羽医院 院長) 
映像監督:嘉村学

【齋藤先生からのメッセージ】
メチル水銀中毒症(水俣病)は食中毒事件であるが、高度経済成長政策のために国際的に理解をされないほど漁民を長期にわたり犠牲にした。その医療的な対策も誤りであったことを述べる。

●理事会企画③:11月20日(日)11時~12時20分 テーマ:新潟水俣病と妊娠規制:生殖をめぐる優生思想を問い直す
概要:新潟水俣病事件においてなされた妊娠規制という行政指導、その詳細は浦﨑貞子氏はじめ新潟青陵大学の教員たちがその実態調査を行い論文が書かれるまでは水俣病研究者たちの間でさえもほとんど知られてこなかった。論文の刊行後も、なぜか一部をのぞいてこの問題はほとんど注目されずにきた。そして、この問題に関心を寄せた一部の人というのはそのほとんどが女性であった。
なぜ、この問題が新潟水俣病事件においてここまで後景化されてきたのか。この点について参加者の皆さんとワークショップ形式で検討し、新潟水俣病事件における生殖をめぐる優生思想について問い直す場としたい。より詳細な企画概要(PDFファイル)もご覧ください。

パネリスト:浦﨑貞子(うらさき檸檬助産院・元新潟青陵大学教員・熊本市)
      後藤岩奈(新潟県立大学教員・新潟市)
オーガナイザー:佐藤 靜(大阪樟蔭女子大学教員)

●理事会企画④:11月20日(日)15時~16時30分 テーマ:被爆樹木の聲を聴く~平和学習での実践を通して~
概要:対人援助という分野は、社会のあり様と決して無関係ではいられない。政治や文化・災害など、時代や地域における社会的状況が、その土地の対人援助に大きな影響を与えるのは当然のことである。私たちが暮らす地域「広島」は、人類最初の戦争被爆地「ヒロシマ」として、世界的にもその存在が知られており、福祉施策などでも他の地域とは違った展開が起こっているが、「被爆」という出来事はそうした支援対象への影響はもちろん、援助者側の物語にも大きな影響を与えている。本ワークショップでは被爆2世の対人援助職が、地域で働く中で出逢った「被爆樹木」という素材を通して得た気づきや、おのれの援助業の変化や展開について報告する。グループワークを通じて被爆という出来事が身近に起きることに想いを馳せてもらうことで、対人援助職が社会の出来事や自らの当事者性に向き合う機会になればと考えている。なお、ワークショップは、①イントロ(企画趣旨の説明。広島大会に向けて)、②「自分の身近にある樹木」についてのグループワーク ➂企画者・來須小学校教諭(被ばく2世)からの発表。④グループワーク ⑤質問・感想など から構成する。

発表者:來須真紀(広島市立基町小学校教諭 被ばく2世)
    岡崎正明(広島市児童相談所 社会福祉士 被ばく2世)

企画ワークショップ

開催日時 WS名 タイトル 企画者
11月19日(土)
9:30-11:00
公募企画WS➀ 対人援助学マガジン特別企画「リアルタイム執筆者短信」 大谷多加志
(京都光華女子大学)
11月19日(土)
11:00-12:30
退院支援
研究会
企画WS
新潟水俣病のいま 本間 毅
(退院支援研究会)
萩野 直路
(新潟水俣病訴訟を支援する会)
11月20日(日)
9:30-11:00
公募企画WS➁
11月20日(日)
13:30-15:00
公募企画WS➂ サステナブル(持続可能)な研究会のつくり方 ~学会設立以前から13年続く、対人援助学会研究会のセブンルール~ 千葉晃央
(京都光華女子大学)

【募集】企画ワークショップ 募集終了

企画ワークショップを以下のとおり募集します。なお、申し込みが複数となった場合は理事会で選考させていただきます。
また、研究・倫理面の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがあります。

申込方法:下記の内容を年次大会事務局宛に メールをお送りください。
○主発表者、連名発表者、所属先
○タイトル
○内容を400字以上800字程度でお知らせください。
○希望枠(第2希望までお書きください)※プログラム概要のスケジュールを確認いただき、公募企画ワークショップ①~③のうち、いずれかを希望してください。
★申込締め切り:2022年9月30日(金)

企画ワークショップは、Zoomのブレイクアウトルームでの運営ができるグループに限ります。


【募集】ポスター発表のご案内(筆頭発表者は会員に限る) 募集終了

  1. ポスターの設置及び質疑応答期間である11月19日(土)9時~20日(日)17時は、指定のチャット機能にて、参加者からの質問には必ず回答してください。ポスター発表方法およびチャット機能の詳細は、後日メールにてお知らせいたします。
  2. ポスター発表は、WEB上での発表となりますが、これまでの大会と同様に抄録とポスターを作成してください。ポスターはできる限り1枚に収まるように作成してください。どうしても難しい場合は、分割作成してください。
  3. ポスターの最上部に題目、氏名(筆頭発表者に○を付けてください)、および所属を明示してください。
  4. 抄録は、事前に提出していただきます。抄録の書式は、第14回年次大会ページ下段にテンプレートがございますので、ご利用ください。提出期限は10月15日(土)、提出はPDFにして、メールに添付のうえ送信してください。データ量が大きい場合は、大容量ファイル送受信サービスを利用してください。なお、件名およびファイル名は「名前_抄録」としてください。
  5. ポスターは、11月1日(火)までに提出してください。提出はPDFにして、メールに添付のうえ送信してください。データ量が大きい場合は、大容量ファイル送受信サービスを利用してください。なお、件名およびファイル名は「名前_ポスター」としてください。
  6. 著作権確認書の提出は必要ございません。ただし、著作権の帰属を承諾の上、お申込みください。対人援助学会では、抄録原稿を提出された時点で承諸したものとして処理しますのでご了解ください。提出される論文の著作権に関し、複製権・公衆送信権等の財産的権利はすべて対人援助学会に帰属することを併せてご了解ください。
  7. 指定された期日までに抄録とポスターを提出し、質疑応答に対応した場合に限り、正式発表となります。質疑応答期間中に主発表者が対応できない場合は、あらかじめ連名発表者の代行者のご連絡をお願い申し上げます。

※研究、倫理面の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがあります。

抄録の書式説明  抄録テンプレート 
【対人援助学会 第14回年次大会事務局】
〒504-0021 大阪市中央区大手通2丁目4番1号
担当者:川原
TEL・FAX:06-6910-0103 【E-mail】


第13回大会のご案内(2021年度の大会は終了しました)

すでに2年間が経過しつつあるパンデミックとなったコロナ対応が新しい段階をむかえつつあります。ウィズ・コロナとポスト・コロナを展望しながらの新しい「生の営み」へと移行しているのが現在です。

 世界的なパンデミック経験のなかで見えてきたことは対人援助のありかたです。エッセンシャルワークとしての対人援助の諸活動や対人援助職者の役割の重要性があらゆる分野で浮き彫りになりました。同時に、対人援助をめぐる諸課題が山積していることもまた明確になってきました。こうした意味でのコロナ禍時代を生きていることを改めて振り返りつつ、学知としての対人援助学の再構築の要請に応答できる学会を目指したいと考えます。未来にむけて一歩先へと歩みだすことのできる大会にしたいと思います。

 2021年度の大会は、「対人援助学の現在−社会から求められていること・社会へと発信できること」をテーマに開催します。このテーマにそくして、この間の対人援助学の動態について多様な現場や実践をもとに対話できる理事会企画、ケアをめぐる現代的な課題を共有するためのシンポジウムを計画していきます。

 会員の皆様からの自主的な企画ワークショップやポスター発表へのエントリーをお願いします。

第13回大会の概要

日 程:
2022年1月29日(土)〜30日(日)※WEB上での開催
テーマ:
「対人援助学の現在−社会から求められていること・社会へと発信できること」
会 場:
WEB上での開催(ポスターセッション以外はZoomを使用)
プログラム:
  1. ポスターセッション
    1月29日(土)9時~1月30日(日)17時(公開および質疑応答期間)
  2. 企画ワークショップ
    ①:1月29日(土)15時30分~17時
    ②:1月30日(日)9時~10時30分
    ③:1月30日(日)14時~15時30分
  3. 理事会企画(シンポジウム等)
    ①:1月29日(土)13時~15時
    ②:1月30日(日)11時~13時
参加費:
会員=1,000円、非会員(一般)=3,000円、非会員(社会人院生)=2,000円、その他の学生・院生=無料
※社会人院生とは、正社員勤務のかたわら大学院に在籍する者。その他の学生・院生とは、社会人院生に該当しない大学院生および学部生
参加費は、1月14日(金)までに、以下より納付願います(参加申込フォームによる申込締め切りは1月10日(月))。

〇ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店  当座:0311452 名義:対人援助学会
※お振込の際、必ず参加申込フォームに書かれた氏名でお願いいたします。
参加申込方法:
こちらの「参加申込フォーム」にて1月10日(月)までにお申込みください。
参加申込みが確認できた方には、後日、Zoomのアドレスやその他必要な情報をお知らせいたします。

第13回大会のプログラム

▼1月29日(土)~1月30日(日)
■ポスターセッション
タイトル主発表者
徹底的行動主義と行動分析学に基づく「八正道」の再構築 ―人間社会における「その人」の「その行動」の「正しさ」を吟味する― 渡辺 修宏
要介護者と介護者の関係を悪化させる誘因の検討 渡辺 修宏
親の性教育経験の差異にみる子への性教育の実態 畑中 美穂
幼児の親に対する性教育講演会の意義 畑中 美穂
自閉スペクトラム症の傾向を抱える成人の不安感・孤独感・精神健康度との関係についての質問紙調 樋上 光雄
大学生における行動的 QOL に基づく自由時間の選択肢の検討 穴穗 優季
大学生において絵本の黙読が心理にもたらす効果 銭宝怡
障害児支援における“療育”に対する一考察 〜支援の質に寄与する療育の要件について〜 小幡 知史
新規学卒入社客室乗務員が早期離職に至るまでの心理プロセス -リアリティ・ショックに着目した実証的研究- 髙藤 裕美
新規学卒入職看護師のリアリティ・ショック構成因子の検討 -KH Coder によるグループインタビュー分析- 髙藤 裕美
障害児と定型発達児の公園共同利用にむけた 教育者・援助者・地域住民らのそれぞれの方略の検討 インクルーシブでノーマライゼーションとなる地域参加に向けての意義と課題 二階堂 哲
就労継続支援 B 型事業所用メンタル相談シートに関するパイロット研究 謝 雪こう
非医学系研究の倫理審査の枠組み 倫理委員会事務局へのヒアリング調査 渡邉 卓也
保育者を志望する学生への動画の作成と活用 「あそびックス(運動遊び)」動画の作成と実 笹谷 絵里
自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討(21)―高校生:受動的から能動的に活動意欲を高めるためのプログラムの工夫― 伊野 充代
自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討(22)―小学校高学年・中学生:話し合い場面におけるプログラム作成の工夫― 松本 龍太郎
自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの開発 (23)―小学生中・高学年:関わりの促進を重視した療育プログラムの検討― 葛西 優花
■理事会企画(シンポジウム等)
●理事会企画①:1月29日(土)13時~15時 テーマ:対人援助学における環境と個人の相互作用
概要:対人援助学会の創設に貢献された望月昭先生が2021年10月1日ご逝去されました。
望月先生の主張の一つは、個人の適応や障害を個人の属性に帰するのではなく、環境との相互作用という観点から考え実践するというものでした。
今回の企画では望月先生を追悼する目的で、環境と個人の相互作用の問題について3人の話題提供者に特別支援教育での実践、トラウマについての捉え方、研究法という観点からお話しいただきます。

企画:藤信子・中鹿直樹
司会:藤信子

話題提供
村本邦子:立命館大学大学院人間科学研究科教授
安田裕子:立命館大学総合心理学部教授
土田菜穂:京都市立北総合支援学校・立命館大学OIC総合研究機構客員研究員

●理事会企画②:1月30日(日)11時~13時
(この企画は立命館大学人間科学研究所(臨床社会学プロジェクト)との共催です。)
テーマ:ステイホームとケアリーバー~ケアリーバーがコロナ禍の社会を生きるということ~
概要:2020年春、covid-19のなか、私たちは「ステイホーム」を強く求められた。大学生や若者を中心としたクラスターの発生は、「自粛ポリス」を誕生させ、子どもや若者は卒業式や入学式のない状態で突然、学校も休校になりバイトもなくなった。春、移行期の子ども若者は学校や社会の環境にゆるやかに適応していく大切な時間を剥奪され、「ホーム」に留め置かれた。コロナ禍「社会的養護」というシステムのなか、代替的養育の場である児童養護施設にいる子どもたちはどのような状況だったのだろうか。また、社会的養護を終えたケアリーバーにとって「ステイホーム」とは何だったのか。彼らは、コロナ禍をどう生きたのか。何が彼らを支えたのか。支えなかったのか。2021年春、日本で初めてケアリーバーに対する全国調査の結果が公表された。本セッションでは、まず、浦田雅夫が近年のケアリーバーのおかれた状況やアフターケアの現状について俯瞰し、次に児童養護施設職員である鈴木章浩氏が、コロナ禍における児童養護施設でのインケア、アフターケアについて、最後に、ケアリーバー当事者であり支援者でもあるブローハン聡氏から、コロナ禍とケアリーバーについて話題提供をいただき、人に支えられる、人を支えるということについてあらためて考えてみたい。

企画:浦田雅夫(大阪成蹊大学、NPO法人子どもセンターののさん)
司会:中村正(立命館大学産業社会学部/人間科学研究科)

話題提供 
ブローハン聡(フリー・モデル・タレント、一般社団法人コンパスナビ)
鈴木章浩(児童養護施設 二葉むさしが丘学園 自立支援コーディネーター)
浦田雅夫(大阪成蹊大学、NPO法人子どもセンターののさん)
▼①:1月29日(土)15時30分~17時 ②:1月30日(日)9時~10時30分
 ③:1月30日(日)14時~15時30分
■企画ワークショップ
※簡単な実施要項を作成しました。(コチラ実施要項)もご覧ください。
開催日時 企画番号 タイトル 企画者
①:1月29日(土)15時30分~17時 1 「高齢者のエッセンシャル・ワーク経口摂取について」 本間毅(退院支援研究会)
2 TEAの最新動向;展結・関係学・イマジネーション サトウタツヤ(立命館大学)
②:1月30日(日)9時~10時30分 3 「対人援助実践をリブートするさらなる一冊」 小幡知史(樹の子クラブ)
4 インターセクショナリティの実践的探求―非異性愛者の当事者性を軸に― 髙橋康史(名古屋市立大学
③:1月30日(日)14時~15時30分 5 「対人援助実践をリブートするさらなる一本」 渡辺修宏(国際医療福祉大学)
6 環境に対する体系的なアプローチを考える~対人援助の機能とプロソーシャル~ 刎田文記(㈱スタートラインCBSヒューマンサポート研究所)

【★企画ワークショップ 1枠追加募集★】募集終了(全6企画を開催します)

企画ワークショップを1枠追加募集することになりました。
なお、申し込みが複数となった場合は理事会で選考させていただきます。

申込方法:下記の内容を年次大会事務局宛に メールをお送りください。
○主発表者、連名発表者、所属先
○タイトル
○内容を400字以上800字程度でお知らせください。
○希望枠(第2希望までお書きください)
★申込締め切り:2022年1月6日(木)

企画ワークショップは、1月10日(月)までにZoomを設定し、ホストとしてオンライン上の運営ができるグループに限ります。

ポスター発表のご案内(筆頭発表者は会員に限る)

  1. ポスターの設置及び質疑応答期間である1月29日(土)9時~30日(日)17時は、指定のチャット機能にて、参加者からの質問には必ず回答してください。ポスター発表方法およびチャット機能の詳細は、後日メールにてお知らせいたします。
  2. ポスター発表は、WEB上での発表となりますが、これまでの大会と同様に抄録とポスターを作成してください。ポスターはできる限り1枚に収まるように作成してください。どうしても難しい場合は、分割作成してください。
  3. ポスターの最上部に題目、氏名(筆頭発表者に○を付けてください)、および所属を明示してください。
  4. 抄録は、事前に提出していただきます。抄録の書式は、第13回年次大会ページ下段にテンプレートがございますので、ご利用ください。提出期限は12月20日(月)、提出はPDFにして、info@humanservices.jpに添付のうえ送信してください。データ量が大きい場合は、大容量ファイル送受信サービスを利用してください。なお、件名およびファイル名は「名前_抄録」としてください。
  5. ポスターは、1月17日(月)までに提出してください。提出はPDFにして、info@humanservices.jpに添付のうえ送信してください。データ量が大きい場合は、大容量ファイル送受信サービスを利用してください。なお、件名およびファイル名は「名前_ポスター」としてください。
  6. 著作権確認書の提出は必要ございません。ただし、著作権の帰属を承諾の上、お申込みください。対人援助学会では、抄録原稿を提出された時点で承諸したものとして処理しますのでご了解ください。提出される論文の著作権に関し、複製権・公衆送信権等の財産的権利はすべて対人援助学会に帰属することを併せてご了解ください。
  7. 指定された期日までに抄録とポスターを提出し、質疑応答に対応した場合に限り、正式発表となります。質疑応答期間中に主発表者が対応できない場合は、あらかじめ連名発表者の代行者のご連絡をお願い申し上げます。

※研究、倫理面の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがあります。

ポスター発表者へのご案内  抄録の書式説明  抄録テンプレート 
【対人援助学会 第13回年次大会事務局】
〒504-0021 大阪市中央区大手通2丁目4番1号
担当者:川原
TEL・FAX:06-6910-0103 【E-mail】


第12回大会のご案内(2020年度の大会は終了しました)

今年は「コロナ禍と対人援助」をテーマに年次大会を開催いたします。
今年の大会はすべてWEB上での開催とします。
コロナ禍での大会です。貴重な体験をしていると思います。前例のないことです。
対人援助に関わる実践者や研究者、さらには当事者の、小さくて身近かで細やかな経験をたくさん持ち寄ることが大切ではないかと考えました。

自ら関わる援助についての省察と意見交換をおこない、コロナ禍と対人援助について考える機会にしたいと思います。

何もかも新しい経験です。多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

第12回大会の概要

日 程:11月13日(金)〜15日(日)※WEB上での開催
テーマ:「コロナ禍と対人援助」
会 場:WEB上での開催(ポスターセッション以外はZoomを使用)
参加費: 会員=無料、非会員=1,000円、学生・院生=無料
非会員の方は、11月5日(木)までに、以下より納付願います。

〇ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店  当座:0311452 名義:対人援助学会
〇ゆうちょ銀行の窓口をご利用される場合は、記号:14120 番号:35442101 名義:対人援助学会
※お振込の際、必ず参加申込フォームに書かれた氏名でお願いいたします。

参加申込方法:こちらの「参加申込フォーム」(★追加募集の申込期限11月11日(水))にてお申込みください。
参加申込みが確認できた方には、後日、Zoomのアドレスやその他必要な情報をお知らせいたします。

第12回大会のプログラム

▼11月13日(金)~15日(日)
■ポスターセッション  
※簡単な実施要項を作成しました。コチラ(実施要項)もご覧ください。
タイトル主発表者
自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討(19) ―小学校中・高学年:他者とのかかわりの促進を目的としたプログラム作成の工夫―藤田 恭未
重度心身障害児施設の入所児童と援助者の愛着関係 ―援助者からみた児童との愛着関係―長谷川 福子
妊婦の感想文にみるマタニティ・ヨーガの心理的影響畑中 美穂
ある社会人経験看護学生の臨地実習における省察を通した学び伊東 美智子
自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討(20) ―小学校低・中学年:活動への参加を高めるプログラムの工夫―操谷 美沙
放課後等デイサービスを対象とした研究の動向小幡 知史
保育者の同僚間の「巻き込まれ」に関する研究迫 共
運動遊び・幼児体育に関する調査研究 保育者の経験が子どもに与える影響に着目して笹谷 絵里
保育活動における幼児の姿 倉橋惣三の幼児に対する 環境活動笹谷 絵里
創造的芸術活動ワークショップを通した外出自粛期間中のWell-Being の変化 障害者就労継続支援B 型利用者を対象として謝 雪こう
「人生会議(ACP Advance Care P lanning の愛称)」の実践 ~ 大学地域カフェ活動を通して ~鈴木 裕子
徹底的行動主義に基づく八正道の再構築 ―その者の営みに おける「正しさ」 を考える―渡辺 修宏
自閉症スペクトラム児の多様性と自主性を尊重した療育プログラムの検討(18) —中学生・高校生:スモールステップの導入による物語の理解をめざすプログラムの工夫—山内 直哉
▼11月14日(土) ①13:30~15:00、②15:30~17:00
■企画ワークショップ 
※簡単な実施要項を作成しました。(コチラ実施要項)もご覧ください。
13:30~15:00 「幾度となく会い、語りあうことの意味」
企画者:本間毅(退院支援研究会)
「原子力災害の記憶構築~福島のミュージアムの展示のあり方を検討する」
企画者:村本邦子(立命館大学)
15:30~17:00 「オンライン・ヒューマンライブラリー体験~コロナ禍のなかでの障がい者の社会参加~」
企画者:大谷多加志(奈良教育大学特別支援教育研究センター)
「対人援助実践をリブートするこの一冊」
企画者:渡辺修宏(国際医療福祉大学)
「人生会議(ACP:Advance care planning愛称)」の体験を語り合うケアカフェ
企画者:鈴木裕子(和洋女子大学看護学部(在宅看護学))
▼11月15日(日) 10:00~12:00
■理事会企画(立命館大学人間科学研究所社会的養育プロジェクト協賛)
●基調講演
フランス児童福祉分野の対人援助 ー「予防」と「連携」そして「連帯」へ
講演:安發明子(あわ あきこ)氏
在パリ。リサーチ・コーディネーター/ライター。
フィールドはパリ郊外児童保護施設や不登校支援施設で調査研究。
子どもの福祉(社会的養護)、教育、保育、不妊治療、周産期医療・ケア等が主たる関心。
著書に『親なき子』(金曜日、ペンネーム島津あき)がある。
●シンポジウム 安發明子氏
中島弘美(対人援助学会理事/CONカウンセリングオフィス中島 代表)
中村正(対人援助学会理事長/立命館大学)
※プログラム等は予告なく変更する場合がございます。
  情報は随時ホームページに掲載いたします。
※尚、今大会においては、発表論文集等の冊子媒体は作成いたしません。
  ご自身で必要なものは、ホームページからダウンロードをお願いいたします。

企画ワークショップ(先着順募集枠2~4件:会員のみ)

年次大会で、企画ワークショップを募集しております。多数のお申し出をお待ちしております。
尚、企画ワークショップに関しては、応募多数の場合、理事会にて採用・不採用を決定させていただきますのでご了承ください。
また、11月8日(日)までにZoomを設定し、ホストとしてオンライン上の運営ができるグループに限ります。

申込方法:下記の内容を年次大会事務局宛に メールをお送りください。
○主発表者、連名発表者、所属先
○タイトル
○内容を400字以上800字程度でお知らせください。

★申込締め切り:2020年10月31日(土)受付終了

ポスターセッション(PDFによるWEB上での発表)発表者募集!
(主発表者は会員のみ)

  1. ポスターの質疑応答期間である11月13日(金)~15日(日)は、指定のチャット機能にて、参加者からの質問には必ず回答してください。ポスター発表方法およびチャット機能の詳細は、後日メールにてお知らせいたします。
  2. ポスター発表は、WEB上での発表となりますが、これまでの大会と同様に抄録とポスターを作成してください。ポスターはできる限り1枚に収まるように作成してください。どうしても難しい場合は、分割作成してください。
  3. ポスターの最上部に題目、氏名(筆頭発表者に○を付けてください)、および所属を明示してください。
  4. 抄録は、事前に提出していただきます。抄録の書式は、本サイト下段にテンプレートがございますので、ご利用ください。提出期限は10月31日(土)、提出はPDFにして、こちらのメールアドレスに添付のうえ送信してください。データ量が大きい場合は、大容量ファイル送受信サービスを利用してください。なお、件名およびファイル名は「名前_抄録」としてください。
  5. ポスターは、11月8日(日)までに提出してください。提出はPDFにして、こちらのメールアドレスに添付のうえ送信してください。データ量が大きい場合は、大容量ファイル送受信サービスを利用してください。なお、件名およびファイル名は「名前_ポスター」としてください。
  6. 著作権確認書の提出は必要ございません。ただし、著作権の帰属を承諾の上、お申込みください。対人援助学会では、抄録原稿を提出された時点で承諸したものとして処理しますのでご了解ください。提出される論文の著作権に関し、複製権・公衆送信権等の財産的権利はすべて対人援助学会に帰属することを併せてご了解ください。
  7. 指定された期日までに抄録とポスターを提出し、質疑応答に対応した場合に限り、正式発表となります。質疑応答期間中に主発表者が対応できない場合は、あらかじめ連名発表者の代行者のご連絡をお願い申し上げます。

※研究、倫理面の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがあります。

★申込締め切り及び抄録提出期限:2020年10月31日(土)受付終了

ポスター発表者へのご案内  抄録の書式説明  抄録テンプレート 

【対人援助学会 第12回年次大会事務局】
〒504-0021 大阪市中央区大手通2丁目4番1号
担当者:川原
TEL・FAX:06-6910-0103 【E-mail】

第11回大会のご案内

大勢の方の参加をもちまして、対人援助学会11回大会は、盛会のうちに終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、大会運営にご尽力いただいた皆様に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

第11回大会の概要

日 程:2019年11月23日(土・祝)
テーマ:「対人援助の新展開」
会 場:立命館大学大阪いばらきキャンパス C棟 2階
(〒567-8570 大阪府茨木市岩倉町2-150)
(校内に大会会場への案内板がございませんのでご注意ください)
【交通アクセス】http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
【キャンパスマップ】http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=229845&f=.pdf
【キャンパスフロアガイド】
http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=229844&f=.pdf
【キャンパスバリアフリーマップ】
http://www.ritsumei.ac.jp/drc/common/file/barrierfree/drc-barrierfreemap_oic.pdf
参加費:大会参加費 会員 2,000円 非会員 2,500円  非会員学生(大学院生を除く) 500円 
★当日は参加者交流会も予定しております
※事前申込はありません。参加費は当日会場で御支払ください。

昨年、対人援助学会は、設立10周年を迎えました。
11年目となる今年は、「対人援助の新展開」をテーマに年次大会を開催いたします。

対人援助に関わる実践者や研究者、さらには当事者が集い、
自ら関わる援助についての省察と意見交換をおこない、
そのコミュニケーションによって「対人援助の新展開」を目指します。

本大会をより有意義なものにすべく、多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

第11回大会のプログラム

▼11月23日(土・祝)
■受付 C棟AS 261教室付近
9:50~
受付
■ポスターセッション  AS 262教室
10:20~11:00

タイトル主発表者
障害者を対象とした行動的QOL 向上支援及びその中にある創造的芸術活動の活用に関する文献検討ーアウトカムモデルを通じてー謝 雪こう
教師の人権感覚の育成を目的とした研修の成果-ソフトユニットを援用した研修による教師支援の一考察-有沢 孝治
男性性の傷つきに敏感なジェンダー臨床論のために(第8回・最終回)— 「男らしさ」へのエクソダス(脱出)—國友 万裕
学童期における自己の構成の発達20 答法を用いた分析富井 奈菜実
“大学生は”進学校の呪縛”からどのようにして自らを解放していくのか?
──M-GTA による分析──”
葛西 優花
障がいのある生徒における自分で書く・見る・できるのセルフマネジメント山田 沙樹
教員による賞賛行動拡大のための手続きの検討-賞賛行動の内容の変容の分析を中心に-土田 菜穂
放課後等デイサービスの支援員に求められる支援実践能力の予備的検討~インタビュー対象者を拡張して~小幡 知史
転職動機から考える社会人看護学生の学習支援伊東 美智子
自身がクライエントであっても円滑な援助遂行は可能か?渡辺 修宏
素人が支援者に変わるプロセス―学生ジョブコーチと環境とのインタラクション―高山 仁志
キャリアガイダンスにおける「責任」の意味―オートエスノグラフィーによる探求― 土元 哲平
ポスト「よい子」の対話的自己エスノグラフィー―アイドル活動による革命に焦点をあてて―柳川 日和
■基調講演  C 274教室
11:10~12:10

「認めて伸ばすポジティブ行動支援(PBS)ー臨床教育心理学の立場からー」
 枝廣和憲氏(福山大学人間文化学部准教授)

■理事会 AS 262教室
12:20~12:50

■企画ワークショップ1  AS 261教室
13:00~14:30
体の対人援助の新展開—術者ファーストから患者ファーストへ、単独療法からハイブリッド療法へ
 寺田弘志
■企画ワークショップ2  AS 262教室
13:00~14:30
9のanecdote(アネクドート逸話)から覗える退院支援の課題~2019年度 退院支援研究会の活動報告~
 本間毅
■企画ワークショップ3  AS 261教室
14:40~16:10
中途障害者の生活期で「回復につながる主体性」の段階評価は、障害をみている現場にとっていかに役立つのか
 和田真一
■企画ワークショップ4  AS 262教室
14:40~16:10
9年目の福島、34 年目のチェルノブイリ~眼に見えないリスクを人々はどう生きるのか?
 村本邦子
■総会 C 274教室
16:20~16:40


■参加者交流会
16:50~


※プログラム等は予告なく変更する場合がございます。
  情報は随時ホームページに掲載いたします。
※尚、今大会においては、発表論文集等の冊子媒体は作成いたしません。
  ご自身で必要なものは、ホームページからダウンロードをお願いいたします。

企画ワークショップ(先着順募集枠2~4件:会員のみ)

年次大会で、企画ワークショップを募集しております。多数のお申し出をお待ちしております。
尚、企画ワークショップに関しては、応募多数の場合、理事会にて採用・不採用を決定させていただきますのでご了承ください。

申込方法:下記の内容を年次大会事務局宛に メールをお送りください。
○主発表者、連名発表者、所属先
○タイトル
○内容を400字以上800字程度でお知らせください。

★申込締め切り:2019年10月31日(木)受付終了

研究報告(口頭発表)者募集!(募集枠2件:会員のみ)

研究報告(口頭発表)者を募集しております。
報告(発表)時間は、1人あたり発表15分討論5分、計20分です。

申込方法:題名に研究報告(口頭発表)希望とお書きのうえ、抄録を添えて年次大会事務局宛に メールをお送りください。
〇所定様式はホームページより抄録テンプレートをダウンロードしてください。
なお、研究、倫理面の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがありますので、ご了承ください。
また、大会当日、著作権確認書を提出していただきます。ホームページよりダウンロードして、ご準備をお願いいたします。

★申込締め切り:2019年10月31日(木)受付終了

ポスター(パネル)セッション発表者募集!
(主発表者は会員のみ:当日会員申込可)

  1. ポスター発表時間(在席責任時間) 11月23日(土・祝)11:00~11:40
  2. ポスターの掲示スペースは、目安として「A4横置き」で18枚程度です。(A0縦サイズ程度)
  3. ポスターの最上部に題目、氏名(筆頭発表者に○を付けてください)、および所属を明示してください。
  4. ポスター発表の方には、抄録を提出していただきます。抄録の書式は、ホームページよりダウンロードしてください。
  5. 発表者は、決められた在席時間に在席し、参加者と質疑応答することにより正式発表となります。
    主発表者が欠席した場合は、連名発表者の代行を認めます。尚、主発表者の欠席や交替があれば、事務局までご連絡ください。
  6. 大会当日、著作権確認書を提出していただきます。ホームページよりダウンロードして、ご準備をお願いいたします。

    ※研究、倫理面の配慮に欠けると思われる研究については、発表をお断りすることがあります。

★申込締め切り及び抄録提出期限:2019年10月31日(木)受付終了

ポスター発表者へのご案内  著作権確認書  抄録の書式説明  抄録テンプレート 

【対人援助学会 第11回年次大会事務局】
〒504-0021 大阪市中央区大手通2丁目4番1号
担当者:川原
TEL・FAX:06-6910-0103 【E-mail】


第10回大会の概要

日 程:2018年11月17日(土)、18日(日)
テーマ:「対人援助と地域エンパワメント」
会 場:立命館大学(衣笠キャンパス) 諒友館 3階
(京都市北区等持院北町56-1)
【交通アクセス】http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
参加費:大会参加費 会員 3,000円 非会員 3,500円 
情報交換会(懇親会) 1,000円
※事前申込はありません。参加費は当日会場で御支払ください。

 対人援助学会は第10回大会というメモリアルな機会を迎えます。本学会設立の目的は、既存の医療・福祉・心理・教育等の学問領域を超え、広く「人を助け、エンパワメントを実現する」支援実践や臨床研究の探求を通じて、「対人援助学」(Science for Human Services)の創造という多職種の、学問と実践の「連携と融合」の舞台となることでした。

 その実現のために過去の研究大会では、各方面で活躍する対人援助職や研究者がともに集い、連携や情報交換のプラットフォームを提供することで、ヒューマンサービスの真のプロフェッショナル育成や地域社会におけるセーフティネット確立などの支援・研究ネットワークづくりにチャレンジしてきました。

このような新しい知の構築をめざそうとする背景には、対人援助が制度や政策と同じく縦割り的発想になっていたことへの危機感がありました。クライアントファーストに、当事者とともにある知の創造をめざすことになったのです。人口減少や家族、地域社会の変容などによって従来の分野別に存在した支援制度では対応できない「課題の複合化」「制度のはざま」の問題を理解すること、領域横断的かつ包括的な支援の実現に取り組むということでもありました。

 また、最近の情勢と関わっていえば、経済格差がもたらす競争主義や社会的弱者を狙い撃ちするヘイト(人権侵害)などの社会的分断や社会的排除、孤立への対応、「支援する側と支援される側」の固定化から対等な共に生きるパートナーシップへの展開、地域コミュニティの脆弱化に抗しての地域力の向上等が焦眉の課題としてあります。こうした問題の解決に資するために、生活現場である地域において包括的な支援体制である「地域共生社会」の実現をいかに果たすかが問題解決の重要なポイントとなり、対人援助に携わる私たちのアクションが求められています。地域が対人援助の焦点となっているともいえるでしょう。

 すでに中央レベルでは、2016年7月厚労大臣のもとで「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部が設置され、同年10月から「地域力強化検討会」が開催され昨年9月に最終とりまとめが出され、2020年代初頭には「地域共生社会」の全面展開をめざすことが表明されています。しかし政府がいう「地域共生社会」の狙いは、公助としての生存権保障の放棄であり、地域社会に自助・共助を強要するというシビルミニマムの後退を意味するもので、その内容には批判的に検討する必要があります。

 対人援助のフロンティアをめざす私たち対人援助学会では、国家によるトップダウンの地域共生とは異なる、人間の尊厳を護る立場からオルタナティブかつボトムアップの地域共生とは何かを考えるべく、大会参加者の皆さんと共に学び、意見交換を通じて、地域共生社会のビジョンや展望を考える場として本大会を実施していきたいと考えます。

 第9回大会は「危機の時代のヒューマンサービス−地域と対人援助−」がテーマでした。 ひきつづき第10回大会でも対人援助と地域を重視します。テーマは、「対人援助と地域エンパワメント」です。

第10回大会のプログラム

▼11月17日(土)
■理事会
「孤立化社会におけるアディクションからの回復を考える」

シンポジスト
・荒木龍彦(近畿地方更生保護委員会委員長)
・近藤恒夫(日本ダルク代表)
・徳永健二(元刑務所長、NPO法人アジア太平洋地域アディクション研究所理事)
進行:対人援助学会理事長/立命館大学教授 中村正

11:00~12:00

日本における薬物問題への対応は「ダメ。ぜったい。」である。このアプローチは基本的に「ダメ」である。本シンポジウムでは、薬物依存をアディクション問題として把握し、取り締まりや罰則の強化だけでは対応できない「孤立」や「孤独」、つまり関係性の病理があるとのアプローチを前提に多様な取り組みをすすめてきたシンポジスト3名と共に、薬物問題の中心にあるアディクション問題とそこからの回復過程に必要なことを考えてみる。
それぞれのシンポジストの経験から、刑務所や保護観察所などの公的組織と当事者を中心とした民間組織であるダルクの連携の経緯や取り組みについて報告する。特に、2008年から始まったダルク・刑務所・保護観察所・警察などの関係機関を巻き込んで発足した「山梨ダルク」の活動を参考に、地域でアディクション回復者を支える意義や方策を考える。これはcommunity based rehabilitationコミュニティベーストリハビリテーションである。さらに、回復は再犯防止や再使用防止とは異なる過程であることを提示していく。
 刑事施設や少年院を出た後の立ち直りに関わる近畿更生保護委員会委員長の荒木さん、民間のリハビリ施設「ダルク」の創立者である近藤さん、刑務所に初めて当事者組織である「ダルク」を招聘して回復の経験を教育課程として編んだ徳永さんにお集まりいただいた。

■受付  
13:00~     
受付
■記念講演  
 13:30~15:00 

「地域共生社会づくりと対人援助の課題と展望」
奥田知志 氏 (牧師、認定NPO法人抱樸理事長、公益財団法人共生地域創造財団代表理事、一般社団法人Colabo理事、北九州市立大学MBA特任教授)

■理事会企画
15:10~16:40 


■会務総会
16:40~17:00 

 

■懇親会
17:10~ 

情報交換会

11月18日(日)
■ポスター発表  
9:30~11:00 
ポスター(パネル)セッション
■研究報告(口頭発表)
11:00~12:00 
 
■企画ワークショップⅠ
「退院支援と意思決定支援」

発表者 本間 毅
所属 新潟医療生活協同組合 木戸病院リハビリテーション科 退院支援研究会 代表
※この発表に商業的利益相反事項はありません
11:00~12:30

【要旨】
2017年5月に新潟で発足した退院支援研究会は、これまで5回事例検討会を開催した。当研究会の活動と、対人援助学会第23回定期研究会で得られた知見を報告する。
第1回事例検討会は、腰椎骨折で入院して「うつ」が判明した男性の診療報酬算定方式が医療選択と在宅復帰に影響した可能性を報告した。第2回は、認知症と強い介護抵抗がある神経難病の男性を例に、終末期を見据えた医療選択と意思決定支援が重要であると担当ケアマネが述べた。この結果から、私は第55回日本リハビリテーション医学会で当研究会の活動報告を行った。第3回は退院先が二転三転した、脳卒中後の高次脳機能障害がある男性の支援を通し、クライエントの葛藤と支援者に生じた内的変化を参加者で分かち合う、という事例検討の意味を確認した。第4回は、判断能力が保たれている神経難病の女性を担当する訪問看護師が、患者が安心して在宅療養を継続するために、その意向と医療方針を共有する目的で多機関多職種間の調整を行うべきであると報告した。第5回は、身寄りが無い慢性血液疾患の高齢女性患者の医療選択、受容、終末期までの実現可能な方針を確認、実績のある葬祭業者の実践をモデル事業として行政へ紹介するという提案があった。
本学会第23回定期研究会「退院支援研究会の活動から見えてきたこと」に関するグループディスカッションでは、意思決定支援に関する文書を簡易・定式化する試み、多職種協働が制度や報酬に翻弄され、専門職の言葉や考え方の習慣が支援を妨げている現状を憂える発言があった。とりわけ、医療分野では当事者に理解可能な情報と考える時間が十分に提供されておらず、互いに見据える先が一致していないのでは、と危惧する声が聞かれた。同じ診断・病状に対する、患者と家族の理解や認識はちょっとしたきっかけで変る。「ならば、どうする」と思いや考え方も一様でないのは、支援者側も例外ではないだろう。

■企画ワークショップⅡ
「マイクロアグレッションについて話そう 〜フィンランド、オープンダイアローグの報告も交えて〜」

主発表者:朴希沙 連名発表者:丸一俊介 所属先:マイクロアグレッション翻訳会
13:00~14:30 

【内容】
近年、外国人差別・民族差別を基盤とし、社会的弱者に対して罵詈雑言をもって攻撃するヘイトスピーチが問題となっている。しかし、在日コリアンを始めとした社会的マイノリティが直面するのは露骨なヘイトスピーチだけではない。例えば米国では、現代に特徴的な差別としてマイクロアグレッション(MA)という概念が提唱され注目を集めている。これは、現代の「曖昧な」差別に対する概念である。たとえば、黒人への差別撤廃運動を行っている黒人に対し白人が「どうしてそんなにこだわるんだい?僕は君を黒人として見たことなど一度もないよ」と発言することなどがその例である。MAは、旧来の明白な差別と比較した際に、多くの場合加害者が無自覚で無意識的なことが特徴である。そのため、防いだり、禁止したりすることが難しい。しかし、一見些細なことに見えるMAも、生涯に渡って継続的に経験することによりその影響が蓄積し、有害な結果が生じる可能性が示唆されている。

本WSでは、まずMAという概念の紹介や事例の紹介を行う。それから、参加者の方々にもMA概念や事例に対して感じたことを小グループで話し合っていただく。発表者たちは、MAは多くの場合無意識的に生じるため、それを完全になくすことは非常に難しいと考えている。むしろ、MAはいつでもどこでも生じうるし、私達はその可能性をそもそも抱え込んだ存在であるという出発点から、MAに関するオープンな対話がいかに可能になるのかを模索したい。MAを乗り越える対話がいかに可能であるか、発表者たちも手探りである。そのため、WSでは現段階で発表者たちが考えている新しい対話の形Respectful Racial Dialogue(相手への敬意に支えられた人種に関する対話)についても紹介し、シェアできたらと考えている。また発表者の一人がこの夏フィンランドに滞在し、オープンダイアローグについて学んだ。その学びの中でヒントになると感じたこともあわせて紹介する。

■企画ワークショップⅢ
「被災と復興の証人(witness)になる」とはどういうことだったか?~「東日本・家族応援プロジェクト」の活動を通して

企画責任者:村本邦子(立命館大学大学院人間科学研究科教授)
発表者:村本邦子(立命館大学大学院人間科学研究科教授)
河野暁子(立命館大学大学院人間科学研究科博士後期課程院生)
鵜野祐介(立命館大学文学部教授)
中村正(立命館大学大学院人間科学研究科教授)
14:40~16:10 

【内容】
東日本大震災を受け、毎年、東北4県にある複数のコミュニティで、「木陰の物語」家族漫画展をツールにプロジェクトを実施し、被災と復興の証人(witness)になるとして、「東日本・家族応援プロジェクト」の活動を続けてきた。本WSでは、参加者と一緒に被災と復興の証人となることの意味を考えたい。
 最初に、村本より「『証人になること』と倫理」をテーマに、カウンセリング、研究、ジャーナリズム、ドキュメンタリーなど、関わる立場によって異なる証人の意味と役割について、とくに倫理の観点から検討し、本プロジェクトとして「被災と復興の証人になる」とはどういうことだったか話題提供する。
次に、河野より「『証人であること』にたどり着く~臨床心理士にできること、できないこと」をテーマに、これまで国境なき医師団の臨床心理士として海外派遣や東北支援で経験してきたこと、大学院生という立場で東北沿岸に住みながら地域について学ぶ現在の経験から、臨床心理士の得意なこと、臨床心理士であるからこそのやりにくさについて振り返り、「証人であること」が災害の起こった地域にとってエンパワメントになっているのかどうか考えてみる。
 三番目に、鵜野より「民話を聴き、語るという証人の形」をテーマに、被災と復興の証人となるひとつの形である「民話を聴き、語る」ことによって、悲しみを分かち合うことはできるかについて議論したい。  最後に、中村より「記憶の多様なかたち~震災・災害の表象論から」として、阪神淡路大震災20年間の復興過程を批判的にみつめる子どもたちの目線からの、また別の意味での証人論だった渡辺あや脚本による映画「その街の子どもたち」をはじめ、東日本・大震災後も様々に生み出されているドキュメンタリーや映画をもとに、震災の文化表象論を証人論として解読したい。
 これらの話題提供をもとに、フロアと議論を深めたい。

■閉会
16:10 
 
※プログラム等は予告なく変更する場合がございます。
  情報は随時ホームページに掲載いたします。
※尚、今大会においては、発表論文集等の冊子媒体は作成いたしません。
  ご自身で必要なものは、ホームページからダウンロードをお願いいたします。

第9回大会の概要

日程:2017年11月4日(土)、5日(日)
1日目 11:00~19:00(受付13:00~)
2日目 9:00~16:10
テーマ:危機の時代のヒューマンサービス−地域と対人援助−
会場:立命館大学(衣笠キャンパス) 敬学館2階
(京都市北区等持院北町56-1)
【交通アクセス】http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
大会参加費:会 員 3,000円 / 非会員 3,500円 懇親会 1,000円
※事前申込はありません。参加費は当日会場で御支払ください。

第9回大会のプログラム

▼11月4日(土)
■理事会  
11:00~12:00
 
■受付  
13:00~     
受付
■理事会企画
●基調報告  
 「危機の時代に抗する対人援助のフロンティア」
 梁陽日 氏(本学会常任理事/同志社大学講師)
 13:30~14:00 

 2016年度の神奈川大会(第8回大会)は、「相模原障害者殺傷事件」直後の大会だったこともあり、参加者全員が発言できるようにしたラウンドテーブル風の企画をもちました。
「人間らしく生きること が根本的に問われている課題としてさらに継続させ、対人援助学研究と対人援助実践に携わる私たちがその課題にどう向き合い、期待に応えていくのかをさらに問う機会にしたいと考えます。
この課題は、事件だけではなく多様な様相を呈しています。経済格差と社会的排除による社会的困難の常態化、在日外国人・障がい者をはじめとするマイノリティへのバッシング、ヘイトスピーチの氾濫、東アジア情勢の危機に乗じた国家主義の強化、生きにくさを心の問題や個人の資質や病理に還元していく傾向等です。再度、私たちの暮らしや人権を脅かす状況として現代社会の動向を把握すべきだと考えます。
 大会全体をとおして、ヒューマンサービスに何ができるのかについて問うこととします。なかでも理事会企画プログラムは、「地域と対人援助」に焦点をあて、身近な事柄から「わたしたちにできること」を立ち上げていく多様な取り組みについて、各地、各場面から学びあう機会をもちたいと計画しました。
 地域は生きる<場>です。そこに臨み、佇み、赴き、創るという営為をとおして人間らしく生きることの協働の営みに根ざしてこそ対人援助はその本領を発揮するのだと思います。地域における対人援助の現在を照らし出し、必要なら概念も再考・創出しつつ、場にひらかれていく、場とともにある支援や臨床の実践を多様に確認していきます。
 健康を単に病気という視点からではなく、生活習慣や生活環境、「社会」という大きな視点からみて、地域健康社会学を構想する早川岳人さん、新潟で退院支援を軸にした地域における連携と融合を具体的に組織し、援助職のエンパワメントも担う本間毅さん、地域猫活動から人間の現在を照射する小池英梨子さん、福島の原発被害に起因する帰還困難地域の動物の生態を写真でとらえて世界に衝撃を与えたフォトジャーナリストの太田康介さんを招き、教育講演、地域事例報告を組みました。地域をとおしてみえてくる対人援助、そこでの権利擁護や社会正義のリアリティ、ヒューマンサービスのあり方について考えていきます。
あわせて、権利としてのヒューマンサービスが個人の自己責任、自助の延長としての家族的な責任、地域での共助頼みに転嫁され、国家による公的保障が後退していく事態も批判的に検討していきます。こうした課題は、大学での専門職養成、現任者教育の課題の大きさも物語ることになります。広角レンズと接写レンズの複眼的思考がいまこそ必要なことについて深めていきます。

●招聘教育講演  
 「地域健康社会学」からみえてくること
 早川岳人 氏(立命館大学教授)
14:00~15:15 

 健康は誰にとっても大きな関心ごとです。健康を単に病気という視点からではなく、生活習慣や生活環境、「社会」という大きな視点からみたとき、どんな姿が浮かび上がるのでしょうか。現代社会において、健康課題は、単に個人の生活習慣の改善だけでは予防・対処はできません。個々人が属している地域社会の健康問題の改善も同時に行っていくことが重要です。地域健康社会学研究は、その根拠を、これまで行政に蓄積されながらも利活用の限られてきた医療・健康データを活用したり、当事者に話を聴いたりして、質的研究、量的研究の双方を混合して地域の特性を見出し、地域の健康課題を考察していきます。これからますます様々な健康課題を考えていくためには、住民、地域単位で危機意識を感じてもらい、「自分たちの体は自分たちで守る」、「自分たちの地域は自分たちで守る」、自主、自立、自衛、共生という意識のもと、地域づくりを行っていく必要があります。
 早川岳人さんは、公衆衛生、社会疫学、臨床社会学の多様な視点から健康について考える「立命館大学地域健康社会学センター
を組織しています。早川さんは、滋賀医科大学リサーチ・レジデント、財団法人長寿科学振興財団リサーチ・レジデント、島根医科大学(現島根大学医学部)環境保健医学講座公衆衛生学、福島県立医科大学衛生学・予防医学講座講師を経て、2016年4月から立命館大学衣笠総合研究機構教授をつとめています。
 この考え方の源流をつくったのは京都西陣に拠点をおく病院で地域医療を実践してきた京のわらじ医者、早川一光さんです。体調によりますが、早川一光さんを招いてお話をいただく時間も設ける予定です。早川一光さんは京都府立医科大学卒業、京都西陣で白峯診療所、のちの堀川病院で住民参加の地域医療を実践し、患者・家族や地域に耳を傾け、現在は、自らも患者になりながら「生活医療」について問いかけ続けています。

●地域事例報告その1  
 「新潟における退院支援研究会の取り組み」
 本間毅 氏(新潟医療生活協同組合木戸病院、整形外科・リハビリテーション科医師)
15:25~15:55 

 新潟で「退院支援研究会」を主宰されています。
退院後も日常のケアや医療管理を入院中と同じように受けられるよう、患者と家族が適切なプランを作成することを支援する部門を越えたプロセスとされる退院支援が、患者さんやご家族に「退院強制」と言われかねない状況にあるのではないかと危惧することがこの会を組織された動機です。これは、社会保障費の適正利用と医療機関の経営健全化の狭間で、医療の質が、在院日数や在宅復帰率など数字で見えるアウトカムから評価される現状が生んだ矛盾なのかも知れませんと指摘します。超高齢社会を支えるため病院から在宅へのシフトを狙った地域包括ケアシステムや、病床数と在院日数の適正化を目標とする地域医療構想ですが、2017年の春から始まった退院支援にかかる診療報酬算定がこの傾向に拍車をかけているとしたら真に残念なことです、と内省を重ね、それではどうすべきかについての対案を中核的病院から地域に広がる多職種連携のなかですすめておられます。その様子をお話くださいます。

●地域事例報告その2  
 「地域猫のとりくみをとおして対人援助学の姿がみえてくる」
 小池英梨子 氏(「人もねこも一緒に支援プロジェクト」代表)
16:00~16:30 

 「猫から目線で動く支援」を掲げています。しばらく「公益財団法人どうぶつ基金」でもお仕事をされていました。小池さんは、“多頭飼育崩壊”と“貧困”、“動物虐待”と“児童虐待”“ノラ猫の過剰繁殖”と“繋がりが失われた地域”等の視点から、猫が絡む問題に対応しています。どのケースも“人”の問題と密接に関わっています。動物問題は人が作り出した問題であるがゆえに、動物問題の近くには必ず人の問題が存在します。したがって、人や地域に対して介入支援を行うことが不可欠でした。また、“猫問題”改善に向け、介入する中で、お手上げ状態だった“人の問題”が改善に向けて動き出すことも多々ありました。猫を通して、人や地域、社会のシステムが動く、それは、システム論やコミュニティ心理学の視点から捉えれば納得できることでもありました。「切り離しによる原因特定と取り除き」ではなく、「包括的にとらえ、ちいさなシステムチェンジを行う」猫から目線で動いた支援について、ケース検討をとおして、システム論やコミュニティ心理学の知見をベースとした考え方について話をしてくださいます。

 太田康介 氏(フォトジャーナリスト)とコラボ「20キロ圏地域」という視点
福島第一原発20キロ圏地域で助けを待ち続ける動物たちの姿をとおして、メルトダウン後の20キロ圏地域をとらえています。この地域は「フクシマとして世界の関心事となっています。20キロ圏地域で助けを待ち続ける動物たちはどうなったのか。東北の寒い冬、食べ物のなくなった土地で命をつなぐ犬や猫。生き残った牛たちが迎えた悲しい結末。報道されることのない原発20キロ圏地域の生態としての現実を伝え続け、「のこされた動物たち」「待ちつづける動物たち」の観点から迫っています(共に同タイトルで飛鳥新社から刊行)。伝えられることのない生き物の記録です。無人の家で飼い主を待ち続ける犬、最後の力を振り絞って助けを求める猫…。強く生きる姿も、助けられなかった命も、動物たちの現状をありのままに伝えます。写真は赤裸々です。「私は、ごめんよ、ごめんよ、と謝りながら写真を撮りました。」と写真集に記されています。「私にできることは、写真を撮り、今起こっている現実を多くの人に知ってもらうこと。それしかできないのです。やがて怒りが沸いてきて、チクショー、チクショーと呻きながらシャッターを切りました。」とも。その怒りは、私を含めた人間に対してのものですと語ります。ボスニア・ヘルツェゴビナやアフガニスタン、カンボジア、北朝鮮などを撮る戦場カメラマンとしても活躍してきた異色の経歴が対人援助学と出会います。

■会務総会
17:00~17:40 
 
■懇親会  
18:00~     
 
11月5日(日)
■ポスター発表  
9:00~11:00 
ポスター(パネル)セッション
■ミニワークショップ  
11:10~12:00 
姿勢と呼吸。「ココロへ、「カラダ」からアプローチする必要性
~ 目に見えない「ココロ」に「カラダ」からアプローチ~
圓藤 政臣 氏(株式会社 AND DO. 代表取締役)

 昨今の社会病理に代表されるものとして、メンタルヘルスの労災認定の請求件数は本格化。この現代特有の社会病理に対して、カラダからココロへの二層論的アプローチを実現する手立てとして、理学療法士とともに開発した「ブレストモーションエクササイズ」。生命維持活動において随意的コントロールが可能な「深呼吸」に原点回帰し、人々のココロに、カラダからアプローチする「ブレストモーションエクササイズ。
 企業の働き方に変化が起き始めているいま脚光を浴びるマインドフルネス瞑想。ブレスバンドを使ったブレストモーションエクササイズは、トレンドであるマインドフルネス瞑想をより分かりやすく成し得る手立てとして、企業研修の流行りとなっている。
■企画ワークショップ(1)   
 「退院支援研究会」がスタートしました
 ・新潟医療生活協同組合 木戸病院リハビリテーション科
  退院支援研究会代表 医師 本間 毅
 ・公益社団法人 新潟県看護協会 常務理事
  退院支援研究会世話人 看護師 若槻 宏子
13:00~14:30 

 平成29年5月21日(日)、新潟市で「退院支援研究会」が発足しました。退院支援研究会の目的は、患者・家族が不安の無い退院を迎え、支援者がその過程で仕事にやりがいを感じながら成長できるよう支援することにあります。発足式の当日は、医療・介護・福祉職以外にも、行政担当者や高齢者の権利擁護に尽力している法律の専門家も加え、新潟県全域から100名を越える方々が参加されました。超高齢社会を迎え、2025年問題の打開策として地域包括ケアシステムや医療・介護ネットワークが推奨される現在、退院支援は多くの方たちが関心を寄せるテーマであると改めて痛感いたしました。今回は、対人援助学会の中村 正 理事長から「対人援助学の創造―『生きる』を協働することの省察的な実践」と題し、ご講演をいただき参加者たちに大きな反響を呼びました。
  1)退院支援研究会発足に先立ち、昨年行われた対人援助学会第8回大会(横須賀)に於いて、私どもが企画したシンポジウム「医療における対人援助としての退院支援を再考する」の概要、2)発足式に至るまで定例世話人会で検討を重ねるうちに得られた知見、3)発足式の際に行ったアンケート結果、4)定期事例検討会の様子などを報告します。今後は、3回/年程度の定期事例検討会と学会形式の年次大会を行う予定です。

■企画ワークショップ(2)-①  
「TEA(複線径路等至性アプローチ)による言語文化マイノリティの支援を考える」
・企画 サトウタツヤ 立命館大学総合心理学部
・発表者
 立命館大学大学院 言語教育情報研究科M2 稲田栄一
 京都産業大学 非常勤講師 宮村舞
・討論者  立命館大学文学部・言語教育情報研究科 北出慶子
14:40~16:10 
 日本国内における外国人労働者数は年々増加傾向にあり、2015年には90万人を超えている。しかし、地域や職場における言語文化の違いから起きる衝突に十分に目が向けられているとはいえない。国の理念として2006年に地域における多文化共生が掲げられたものの、外国人就労者は安価な労働力として利用されるだけで、彼らおよびその子弟の地域や職場における社会としての受け入れ態勢は不十分なままである。
本企画では、経済連携協定(EPA)で介護福祉士として来日したフィリピン人就労者の事例と南米日系人就労者の子弟として幼少期に来日しそのまま日本で成人になったブラジル人とペルー人の事例研究を報告し、国内の言語文化マイノリティの支援について考えるきっかけとしたい。この2つの研究ではTEA(複線径路等至性アプローチ)が用いられている。
TEAは、文化心理学的な理論に基づく方法論で、個人の人生の軌道を可視化し分析するツールである。TEAを用いることで、長期の日本滞在経験から彼らがどのような葛藤を経験し、その経験をどのように意味づけているのか、また彼らの意志決定にどのような社会的諸力が働いたのかを明らかにし、またその具体的な支援方法を探ってみたい。 進行は、企画者がTEAの概説を行ったのち、「経済連携協定(EPA)フィリピン人介護福祉士の就労体験とキャリア観形成」に関する研究と「南米日系人のアイデンティティ形成と言語教育観形成」に関する研究の発表を行い、総合的に討論する。
■企画ワークショップ(2)-②  
 「動物と対人援助はどう関係するか−地域で考える動物と人間のかかわり方−」
 フォトジャーナリストとネコから目線の実践家に学ぶ対人援助の広がりを考えます。
 初日の地域事例報告その2をもとにワークショップを開催します。
 ・話題提供
  太田康介(フォトジャーナリスト)
  小池英梨子(「人もねこも一緒に支援プロジェクト」代表)
 ・対論者・企画 中村正(立命館大学)  
14:40~16:10 
 閑散とした町の通りをダチョウが闊歩しています。住めなくなった家屋に豚が数頭上がりこんでいます。動物愛護の観点から放置されたペットたちに餌を与えることが裏目にでてイノシシなどが餌を食べ大きくなりすぎて車の運転が夜間にしづらくなったそうです。放置された牛をあずかる「希望の牧場」が動物たちの命を守っています。フクシマの帰還困難地域から動物の生態をみるといろんなことを考えさせられます。それを写真に撮り続けているフォトジャーナリストや地元の獣医さんは地域の動物の生態から復興を考えています。
 そして、その地域から離れずに住み続けている方々がいます。その牧場主は怒りをあらわにします。こうしてみると、動物たちの姿をとおして人間が透視されてきます。野生化しつつある生態の回復も視野に入れてフクシマの今後があります。この地域からみえてくることをリアルに話をしていただきます。
 そして、初日に地域事例報告として話をしてくれた小池さんの事例をクロスさせます。対人援助と地域と動物の相互連関がみえてくると思います。このワークショップは「そうか!」という発見をテーマにして、対人援助学の広がりを考えます。
■閉会
16:20 
 
※発表論文集等の冊子媒体は作成いたしません。
順次ホームページに掲載してまいりますので、必要な方は、ダウンロードをお願い申し上げます。

第8回大会の概要

日程:2016年9月24日(土) ~9月25日(日)
一日目 11:30~19:00(受付11:00~)
二日目 9:00~14:30
テーマ:人間の尊厳と対人援助 【第1号通信
会場:神奈川県立保健福祉大学 【交通アクセス
(神奈川県横須賀市平成町1-10-1)
大会参加費:会 員 3,000円 / 非会員 4,000円
懇親会 2,000円
※事前申込はありません。参加費は当日会場で御支払ください。

第8回大会のプログラム

▼9月24日(土)
■受付  大会議室入口(管理図書館棟2階)
11:00~ 
受付
■理事会  大会議室入口(管理図書館棟2階)
11:30~12:20 
 
■基調講演  講堂
 12:30~14:00 
「人間の尊厳と対人援助」
東京大学名誉教授 村上陽一郎 氏 
研究報告  大講義室4・A436(教育研究棟4階)
14:10~15:50 
 
■理事会企画シンポジウム   大会議室(管理図書館棟2階)
 16:00~17:40 
「現場から人間の尊厳を考える」
■懇親会   食堂2階奥
18:00~19:00 
 
9月25日(日)
■ポスター発表  多目的実習室B・A406(教育研究棟4階)
9:00~10:00 
ポスター(パネル)セッション
■企画ワークショップ(1)   大講義室4・A436(教育研究棟4階)
10:10~11:30 
医療における対人援助としての退院支援を再考する
~当事者不在の退院支援にならないために~

<主発表者>
ファシリテーター:新潟医療生活協同組合 木戸病院
 診療部リハビリテーション科 医師  本間 毅
<連名発表者>
アシスタント:同 地域包括部 地域連携室
 社会福祉士 横田 啓子 / 退院調整看護師 永井 貴子
■企画ワークショップ(2)   大講義室5・A437(教育研究棟4階)
10:10~11:30 
支援者支援でコミュニティの力(レジリエンス)を引き出す
~「東日本・家族応援プロジェクトinむつ」の事例をもとに

<連名発表者>
立命館大学 村本邦子 / 立命館大学 中村正
青森県むつ児童相談所 杉浦裕子
■企画ワークショップ(3)   大講義室4・A436(教育研究棟4階)
12:20~13:40 
「障がいと能力どちらの言い方で考えますか?」
4コマ紙芝居で問いかけるワークショップ
―人間の尊厳をより重視した
「授業・研修・育成セミナー等の導入プログラム」の開発検討―


主発表者 平沢直樹
[参加者の皆様へのお願い] [振り返りシート]
■企画ワークショップ(4)   大講義室5・A437(教育研究棟4階)
12:20~13:40 
 
■会務総会   大講義室4・A436(教育研究棟4階)
13:50~14:20 
 
■閉会
14:30 
 
※発表論文集等の冊子媒体は作成いたしません。順次ホームページに掲載してまいりますので、必要な方は、ダウンロードをお願い申し上げます。

第7回大会の概要

対人援助学会第7回年次大会は
盛会裏に無事に終えることができました
  
日程:2015年10月31日 ~ 11月1日(土・日)
一日目 13:00~18:00(受付12:00~)
二日目 9:00~16:00
会場:立命館大学(衣笠キャンパス)
(京都市北区等持院北町56-1) 【交通アクセス
10月31日 創思館 4階
11月 1日  敬学館 2階
基調講演
「脱成長の時代の経済学
-対人援助職者にとっての資本主義社会の現在-」
立命館大学国際関係学部 高橋伸彰 教授
大会参加費:会 員 3,000円 / 非会員 3,500円 / 懇親会 1,000円
※事前申込はありません。参加費は当日会場で御支払ください。
※大学生(学部生)は無料で参加頂けます。受付で学生証をご提示ください。

第7回大会のプログラム

▼10月31日(土)創思館4階
■受付
12:00~
受付
■合同理事会(4階403・404号室)
10:30~11:30
 
■企画ワークショップ
13:00~14:20
企画ワークショップ1(4階405号室)
企画責任者:牛若孝治
あなたの顔って、どんな顔?――他者理解を楽しむワークショップ
14:30~15:50
企画ワークショップ2(4階403・404号室)
企画責任者:村本邦子
<インタビューする/される>関係を越えて力が交換されるとき
~「未来のための思い出:ココロ重ねるプロジェクト」の経験から
14:30~15:50
企画ワークショップ3(4階405号室)
企画責任者:荒木穂積
自閉症スペクトラム児の療育プログラム開発
-遊び活動に着目した発達支援-

14:30~15:50
企画ワークショップ4(4階406号室)
企画責任者:乾 明紀
「緩やかな所属による組織活動」における人材支援について(1)
16:00~17:20
企画ワークショップ4(4階406号室)
企画責任者:乾 明紀
「ワークショップと学生ジョブコーチに関する研究報告」
16:00~17:20
企画ワークショップ5(4階403・404号室)
企画責任者:中村 正
対人援助学の課題としての男性問題
■会務総会 (4階403・404号室)
17:40~18:10
 
■懇親会 (4階403・404号室)
18:20~
 
11月1日(日)敬学館2階
■ポスター発表(257号室及び256号室)
9:00~10:30
ポスター(パネル)セッション
■研究報告(250号室大教室)
10:30~12:30
研究報告(口頭発表)
■基調講演(250号室大教室)
13:15~14:15
「脱成長の時代の経済学
-対人援助者にとっての資本主義社会の現在-
立命館大学国際関係学部高橋伸彰教授
■理事会企画シンポジウム(250号室大教室)
14:20~16:20
医療、創薬、介護等の分野は「成長産業」といわれています。これらは対人援助に密接にかかわっています。
とはいえ、対人援助にかかわる領域を「成長産業」と定義してよいのかを考えてみたいと思います。この分野の一角を成すヒューマンサービスは「必要」をもとに展開されることが無視できないからです。もちろん「欲望」をもとに対人援助のサービスが展開されることもあります。必要な時に必要に応じて提供されることが理想ではありますが、内実は資本主義社会の原理によって規定されることとなります。
具体的には、医療保険適用の有無(制度)、需要と供給の関係(市場)、必要性の実現・保障(権利)等から社会的に構築されることになります。
今年の対人援助学会の企画は、臨床と支援のミクロな実践、対人援助の組織的行動や家族・地域支援のメゾ領域に必要なこと、欲望・必要と資本主義というマクロから成る複合性をもつヒューマンサービスの「かたち」について考えてみます。マクロな視点として現代資本主義の動態を見据えることが大切となっていることに鑑みた基調講演をもとにして、シンポジウムでは、幼児教育の現場、病児保育の必要性、障がい者と就労、発達障害へのニーズ、ヒューマンサービスとマネジメント等、身近な領域からヒューマンサービスとお金・市場・欲望と必要の関係について考えてみます。

■パネリスト
「幼児教育の現場から-子ども子育て支援新制度と幼児教育」
鶴谷主一 氏(原町幼稚園園長/沼津市私立幼稚園協会長)
「取材を通して見えてくる福祉とお金」
団遊 氏(ヨノナカ編集者ホンブロック出版社経営)
「“環-福連携”の可能性~環境産業と障がい者就労~」
千葉晃央 氏(社会福祉法人京都国際社会福祉協会)
「発達障害のニーズ」
鈴木史織 氏(行動・教育コンサルティング[BEC])
「病児保育の現場から」
大石仁美 氏(病児保育室子どもサポートH&K代表)
※今回、発表論文集等の冊子媒体の作成はございません。
順次ホームページに掲載してまいりますので、必要な方は、ダウンロードをお願い申し上げます。

第6回大会の概要

日程:2014年11月8日 ~ 9日(土・日)
会場:立命館大学敬学館(衣笠キャンパス)
(京都市北区等持院北町56-1)【交通アクセス
大会参加費:事前申込会員 3,000円 非会員 3,500円(10/31申込・入金)
当日受付会 員 3,500円 非会員 4,000円
懇親会 2,500円

第6回大会のプログラム

11月8日(1日目)
12:00~
■受付開始
 
13:00~14:30
■企画ワークショップ
企画ワークショップ1
安田 裕子 他
分岐点での関わり・援助を考える
-ボーダーを超えて、TEAで捉えられる、人のライフの変容と維持-
企画ワークショップ2
武藤崇 他
臨床を「人称」から考える「二人称の科学」は成立するのか?
企画ワークショップ3
荒木 晃子 他
「産む」選択と決断からはじまる、子どもと家族の援助を考える
企画ワークショップ4
荒木 穂積 他
「発達障害の可能性」のある児童・生徒・学生への発達支援・教育支援
-学校教育現場における「特別ニーズ」と対人援助-
 
14:40~16:00
■教育講演(1)
  吉田甫(立命館大学文学部特任教授)
高齢者と対人援助-認知訓練を通して-
 
■企画ワークショップ
企画ワークショップ5 中鹿 直樹 他
「障害のある児童・生徒の継続的支援のための情報共有の仕組みについて」
 
16:10~17:30
■教育講演(2)
  斎藤 清二(富山大学・保健管理センター教授)
「臨床心理・対人援助としてのNBMとEBM」
 
■企画ワークショップ
企画ワークショップ6 渡辺 修宏 他
援助研究と援助実践のAufheben-援助者のための援助を考える-
 
17:50~19:20
■懇親会
 
 
11月9日(2日目)
9:30~11:30
ポスター発表
 
■研究報告(口頭発表)
 
11:30~12:10
■理事会
 
12:10~12:50
■会務総会
 
13:00~14:30
■基調講演
  竹下 秀子(滋賀県立大学人間文化学部教授)
『たすける』の起源と進化-子育ちと子育ての比較行動発達研究の視点から-
14:40~16:00
■理事会企画 シンポジウム

中村正 他
レジリエンスとライフストーリーワーク-物語ることの諸実践と対人援助-
 
※プログラムは、今後変更する場合がございます。

第5回大会の概要

日程 :2013年11月9日-10日(土・日)
一日目 13:00~17:00(受付12:00~)
二日目 10:00~17:30
会場:立命館大学敬学館(衣笠キャンパス)
(京都市北区等持院北町56-1)【交通アクセス
大会参加費:事前申込会 員 2,500円 非会員 3,000円
当日申込会 員 3,000円 非会員 3,500円
1日のみ参加会員・非会員 2,000円
基調講演のみ 1,000円
懇親会 2,000円
大会プログラム

11月9日(1日目)
■受付
12:00~ 受付
■ポスターセッション
13:00-15:20 ポスター(パネル)セッション
■企画ワークショップ
15:30~17:00
企画ワークショップ1
発達相談と対人援助-発達支援と子育て支援-

企画者:荒木 穂積(立命館大学産業社会学部/同応用人間科学研究科))
話題提供者:福田 央子(耳原総合病院小児科・発達相談員)
話題提供者:立田 幸代子(岸和田市保健福祉部健康推進課、発達相談員)
話題提供者:山本 翔太(社会福祉法人桃郷 児童発達支援センターつくしんぼ園・発達相談員)
指定討論:竹内 謙彰(立命館大学産業社会学部/同応用人間科学研究科)

子どもの子育て支援と関わる専門職の一つに発達相談員がある。発達相談員は、子どもたち一人ひとりの発達やニーズに応じた発達支援や子育て支援をおこなう。発達支援の業務と関わっては、一人ひとりの発達段階や家庭環境を把握する力量とそれぞれの個人・家庭の個別事情に応じた具体的な介入・対応の実践力が求められる。また、障害や問題の早期発見・早期介入および予後(経過と評価)と関わっては、支援体制や支援チームを組織する専門性が求められる。加えて、医療・福祉・教育など子育て支援に不可欠な地域の諸機関間の連携と調整をはかる地域ネットワーク・コーディネーターとしての役割も期待される。
本ワークショップでは、現在、市町村、施設、病院で発達相談員として働いている現職の人たちから、対人援助職としての発達相談員の現状と課題を報告してもらい、対人援助に求められる発達相談の専門性として何が期待されているかについて考えていきたい。
企画ワークショップ2
「佐藤は見た!!!!!!-個人から個人へ向けられる目線と支援の展開-」

企画・司会:石幡愛(NPO法人クリエイティブサポートレッツ、東京大学大学院教育学研究科)
話題提供者:山下 健太(NPO法人クリエイティブサポートレッツ)
話題提供者:水越 雅人(NPO法人クリエイティブサポートレッツ)

障害福祉施設アルス・ノヴァでは、施設利用者や支援者ひとりひとりの長所を可視化し共有する記録用紙「ヒトマト」を開発し(石幡・田中, 2013)、各支援者の物の見方を活かしながら、各利用者の長所に即した支援を模索してきた。その背景には、一般的に問題とされる行動をその人の表現として読み替える価値観と、支援や振り返りの行き詰まりの打開を目指す試行錯誤があった(石幡・山下・佐藤・田中, 2013)。本企画の前半では、そうした価値観と試行錯誤の下、実現した支援の事例を紹介する。これらの事例は、問題視されたり見過ごされたりしがちな利用者の行為を見逃さず、新たな意味や価値を見出した各支援者独自の目線が、その後の支援の可能性にとって重要な役割を果たすことを示唆している。後半では、どの現場にでもあるであろう「面白いこと」「すごいこと」を参加者から引き出し、支援者がそれぞれの価値観で「面白がる」目線を持つことから展開する支援の可能性について議論する。
企画ワークショップ3
ケアする人のケア ~対人援助職のエンパワメントを考える~

発表者:梁陽日(立命館大学大学院 先端総合学術研究科/生存学研究センターマイノリティ研究プロジェクト)

医療、福祉、心理、教育、労働と幅広いフィールドを持つ対人援助職は、感情労働とも称され、現場での激務が続く中、バーンアウトとは常に隣り合わせとなり、近年はその対応策が強く求められている。
本企画ワークショップでは「ケアする人のケア」を主題に、上記課題に応えるための対人援助職のエンパワメントを目的にしたグループセラピーのプログラムを提供する。ワークショップでは対等な関係性の中で、相互の日々の働きをねぎらい、自らの働きを再評価しながらエンパワメントを体感する。
同時にプラスのグループダイナミックスを経験しながら、そのメカニズムを理解して実際の臨床支援現場で活用することや、「ケアする人のケア」が可能な組織文化創りのヒントの機会となることをめざす。
※本プログラムは、企画者がSVなどを務める大阪市職業リハビリテーションセンター等の公的支援機関及び、国立病院機構中四国ブロック看護部でのプログラムを実施します。
企画ワークショップ4
「広報・ホームページ推進委員会企画パネルディスカッション
『対人援助学会におけるWEBコミュニケーションについて考える』」

企画者:乾明紀(対人援助学会広報・ホームページ推進委員会委員長・京都光華女子大学)
コーディネーター:乾明紀
報告者(1):渡辺 修宏(水戸総合福祉専門学校)「学会ホームページへの期待」
報告者(2):揚佳樹(株式会社アグニット)「対人援助×デザイン‐デザイナーの立場から‐」
報告者(3):東山 純也(株式会社美文化計画)「WEBコミュニケーションの最先端」
指定討論(1):尾西 洋平(立命館大学)
指定討論(2):小幡 知史(NPO 法人だいち)

対人援助学会は、「対人援助学」( Science for Human Services )という新しい学範の創造と見直しという学術的な目的だけでなく、「対人援助職についている方々の『連携』や情報交換のプラットフォームを提供」も目的として設立された。複雑化する社会問題に対応するためには、様々な対人援助職者の連携や融合が必要不可欠になっており、そのための基盤づくりは、この学会の重要なミッションと言える。
このような目的を達成するために、年次大会や研究会の開催、対人援助マガジンや学会誌の発刊などをおこなってきたが、本学会が先駆的に行ってきたことは、WEB発刊であろう。WEBにおける情報発信は、「検索」によって多くの人の目に触れることができること、リンクによって様々な関連付けができること、ビジュアル表現の幅が広がること、発刊コストが安価であるなどの利点がある。また、近年はSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が急速に普及し、国内ネットユーザーの52%の4,965万人が利用(株式会社ICT総研,2013)しているが、このSNSの利点を含めると、紐帯の強化やつながりの可視化、相互コミュニケーションの速さなどが、WEBの利点としてあげられる。
この企画ワークショップでは、大会5周年を契機として、対人援助学会のWEBコミュニケーションを見つめ直し、今後のあり方について検討していく。
■懇親会  
17:20~18:30  
 
11月10日(2日目)
■企画シンポジウム
10:00~11:30 対人援助の教育実践
-学び手の語り(ナラティヴ)と行為(アクション)をむすぶ、協働(コラボレーション)を促す-


企画:安田 裕子・サトウタツヤ(立命館大学)
企画趣旨・司会:安田 裕子(立命館大学)
話題提供:松嶋 秀明(滋賀県立大学)・西垣 悦代(関西医科大学)
指定討論:森岡 正芳(神戸大学)・サトウタツヤ(立命館大学)

対人援助の実践知はいかに構成・産出しうるのか。
ヴィゴツキーは、あらゆる高次の精神機能は、最初に精神間的機能としてあらわれ、次に精神内的機能としてあらわれると述べた。最初は他者との間での社会的活動の中であらわれた機能が、のちに個人的活動の中で機能するようになるのであり、すなわち、協働が学びには不可欠であるといえよう。
多様な当事者性を有する他者に、時間と場所の網目のなかで向き合う援助者は、そうしたトポスへの配慮と関与はもとより、援助の目的や援助者としてのアイデンティティを重ね合わせ、その営みを他者と共有し、援助の質を編み上げていく。こう考えるなら、対人援助の教育実践を考えるうえで、当事者に関わる援助者自身がナラティヴと援助行為とをいかにきりむすび、援助者同士が当事者を中心にいかに協働しうるのか、といった観点が重要になってこよう。
本シンポジウムでは、臨床心理学を専門に、学校でのコンサルテーションを中心に援助を行い質的研究に還元している松嶋氏、ならびに、医学部の「コミュニケーション実習」などでさまざまなゲーミングを用いた演習を実施している西垣氏より、協働的な教育実践についてお話いただく。
対人援助の教育実践について、そのクオリティを考える場とする。
■理事会
11:30~12:10  
■会務総会
12:10~12:50  
■基調講演
13:00~14:00 「被災者の心を支える、思い出工学の考え方と実践」

仲谷 善雄 氏(立命館大学情報理工学部 教授)

人は、写真などの思い出の品がなければ過去を思い出せない。思い出は、後ろ向きのものではなく、自己の基盤を形成し、アイデンティティの核となるものである。しかし、大規模災害などで思い出の品を失くす人は少なくない。そのような人は、思い出を想起できなくなる不安を抱え、自分を見失ってしまい、前を向いて生きて行けなくなる。しかし思い出の品が思い出の本体ではなく、想起のきっかけ(トリガー)であるならば、計算機によりトリガーの代わりはできるはずである。このアイデアを基に、個人および共同の想起支援、思い出を用いたコミュニティ形成支援、知識継承支援などの研究を行ってきているので、紹介する。
■理事会企画ワークショップ・企画ワークショップ
14:10~15:40
理事会企画
ワークショップ
対人援助学マガジンを考える~書き手として、読み手として~

千葉 晃央(京都国際社会福祉センター京都市横大路学園)
木村 晃子(あったかプランとうべつ)
坂口 伊都(スクールソーシャルワーカー)

2013年9月に14号が発刊された「対人援助学マガジン」。この「対人援助学マガジン」から様々なことが展開してきた。読む側としては、生まれる前の産前から、死んだ後の死後まで様々なライフステージにかかわる援助を知ることができる。書く側としても、連載が出版につながるなど様々なことが起こっている。ニュースレターでもなく、学会誌でもない、マガジンというスタイル。機能、役割、影響など参加者とともに考えていくワークショップです。

企画ワークショップ5
継続的キャリア支援としての情報的連携:
「情報バンク」「シミュレーションショップ」の構造とその対人援助学的機能


企画・司会:望月昭(立命館大学)
発表者
1.望月昭企画趣旨:当事者の「キャリア」としての自分情報
2.上田征樹 (京都市西総合支援学校)「情報バンク」の製作と展開
3.中鹿直樹(立命館大学客員研究員)Café Rits: ポートフォリオ拡充の「加速器」としてのシミュレーションショップの運営
指定討論:朝野浩(立命館大学)・土田菜穂(北総合支援学校)

近年、障害のある個人への継続的キャリア支援を目的に、個別個人の「情報」を共有、蓄積、移行するシステムの開発が、学校、市町村など様々な組織で取り組まれている。
このワークショップでは、支援学校の生徒を当事者として、「情報」とは、当事者を社会との関係において、より積極的に位置づけ改善を要請するキャリア支援の一部であるという事を前提にその共有、蓄積、移行といった具体的仕組みの在り方について検討する。
情報蓄積のプロトタイプ「できますシート」発祥の地である京都市西総合学校の上田征樹氏には、個別生徒における行動成立の推移を蓄積する「情報バンク」についてその構造や可能性について、中鹿直樹氏には、個別個人の「できます」コンテンツを拡充する地域資源としての「シミュレーションショップ」(Café Rits)の運用について、実習事例を中心に紹介してもらう。そして指定討論として、京都の「個別の包括支援プラン」を立ち上げた朝野浩氏と、支援学校にあって学内学外のコーディネターとして活動している土田菜穂氏からコメントをもらう。
企画ワークショップ6
ひきこもりの家族支援-TEMによってシステムに接近する試み-

企画:安田 裕子・サトウタツヤ(立命館大学)
企画趣旨・司会:安田 裕子
はじめに:サトウタツヤ
話題提供:廣瀬 太介(滋賀県スクールカウンセラー)
話題提供:廣瀬 眞理子(関西学院大学)
指定討論:松嶋 秀明(滋賀県立大学)

ひきこもり者は、社会システムから退き、家族システムにおいても、コミュニケーションを回避していくことが多い。一方で、日常的に関与している家族は、そうしたひきこもり者の社会への再接続を促す可能性を有している。とりわけ、ひきこもりや不登校支援においては母親がキーパーソンになることが多いが、家族システムの一員であり社会システムの一員でもある母親は、ひきこもり者が社会に向き合っていくプロセスで、どのような役割を果たすのか。援助者との関わりのなかで、母親、そして家族は、いかに変容していくのか。本シンポジウムでは、システムを時間経過とともに捉える質的研究法TEMの分析枠組みを用いながら、不登校児の母親のカウンセリングをしている廣瀬太介氏、ならびに、ひきこもりに関する家族支援の専門相談を行っている廣瀬眞理子氏に、その援助実践における母親ならびに家族の変容の有り様をご報告いただく。また、そうした様相を捉えるTEMの援助実践上の意義についても考えたい。
■口頭発表
15:50~17:30 「傷ついた男性性からの回復と男性性ジェンダー臨床論の構築」(2)
國友 万裕
  先生,叱らないで!-生活習慣の改善を促すための援助の必要条件とは何か?-
大屋 藍子
  中国における障害児の現状とニーズ
呂暁彤
  無意識について
山縣 弘子
  『「講義型授業」から、「双方向型授業」へ『ボディーワーク』の講師実践から
牛若 孝治
※プログラムは予告なく変更する場合がございます。

第4回大会の概要

日程:2012年12月8日(土)午前10:00~
テーマ:対人援助の新たな可能性を求めて【プログラム
会場:神奈川県立保健福祉大学
(神奈川県横須賀市平成町1-10-1)【交通アクセス
大会参加費:資料代1,000円
懇親会会費:2,000円

プログラム
■ポスターセッション【多目的実習室B(A406)又は社会福祉援助技術実習室(A409)】
10:00-12:00 ポスター(パネル)セッション
■総会【教育研究棟4F大講義室4(A436)】
12:20~12:50 会務総会
■基調講演【講堂】
13:00~13:05 主催者挨拶
大会実行委員長臼井 正樹 氏
13:05~14:00 基調講演
「精神保健の昨日・今日・明日」
篠崎 英夫 氏(日本公衆衛生協会理事長)
■企画シンポジウム【講堂】
14:00~15:20 「精神障害者の地域生活を支えるー在宅生活はどこまで可能になったかー」
司会:吉浜 文洋 氏(神奈川県立保健福祉大学)
シンポジスト:神奈川県立保健福祉大学大学院修了生ほか
■口頭発表(研究報告)【教育研究棟4F大講義室4(A436)】 会場Aグループ
15:30~17:10 「スクール・トリアージを用いたスクール・カウンセリング
- 包括的生徒指導・教育相談の観点から -」
発表者:枝廣和憲 氏(広島大学アクセシビリティセンター)
(広島大学大学院教育学研究科博士後期課程)

「傷ついた男性性からの回復」
発表者:國友万裕 氏(同志社大学)
中村正 氏(立命館大学)

「障害児支援における記録用紙「ヒトマト」導入の効果
- 支援員の障害児支援に対する「援助・援護・教授」機能に着目して -」
発表者:石幡 愛 氏(NPO法人クリエイティブサポートレッツ)
(東京大学大学院教育学研究科)
田中保帆 氏(NPO法人クリエイティブサポートレッツ)
乾明紀 氏(立命館グローバル・イノベーション研究機構)

「訪問介護事業におけるサービス提供責任者を中心とした組織改革(中間報告)
- ヘルパーの能力開発と利用者のQOL拡大を目指して -」
発表者:乾 明紀 氏(立命館グローバル・イノベーション研究機構)
望月 昭 氏(立命館大学)
植島 淳 氏(株式会社アワハウス)
岸本光平 氏(株式会社アワハウス)他
■口頭発表(研究報告)【教育研究棟4F大講義室5(A437)】 会場Bグループ
15:30~17:10 「ミッションとしてのヒューマンサービス
- 大学設置10年を振り返って -」
発表者:新保幸男 氏(神奈川県立保健福祉大学)

「障碍のある人とない人との芸術活動における援助者と非援助者との関係性の問題点」
発表者:牛若孝治 氏(立命館大学大学院先端総合学術研究科後期博士課程)

「身体表象によるコミュニケーションの実現
- ドイツ表現舞踊の理論と実践の観点から -」
発表者:照井夕可里 氏(日本大学大学院文学研究科)
■対人援助学会理事会企画ワークショップ【教育研究棟4F大講義室6(A445)】
15:30~17:10 「対人援助学マガジンは何をしてきたのか?執筆者、読者の考察」
団 士朗 氏(立命館大学)
■対人援助学会企画ワークショップ1【教育研究棟4F大講義室7(A452)】
15:30~17:10 DV被害母子への支援の実態と可能性 - 福祉・心理・行政・
司法はいかに連携しうるのか -
企画・司会:安田裕子 氏(立命館大学衣笠総合研究機構)
発 表 者:渡邉佳代 氏(立命館大学心理教育相談センター)
川本静香 氏(立命館大学大学院文学研究科博士課程)
安田裕子 氏(立命館大学衣笠総合研究機構)
指 定 討 論:村本邦子 氏(立命館大学大学院応用人間科学研究科)
■対人援助学会企画ワークショップ2【教育研究棟4F社会福祉援助技術実習室(A409)】
15:30~17:10 対人援助者支援の一つのアプローチ
- ドラマセラピーのグループワークとして -
発表者:尾上明代 氏(立命館大学大学院応用人間科学研究科)
■対人援助学会企画ワークショップ3【教育研究棟4F大講義室9(A454)】
15:30~17:10 発達障害をもつ子どもの親の障害受容プロセスの検討
- ナラティブ分析とライフラインメソッド -
企画:荒木穂積 氏(立命館大学大学院応用人間科学研究科)
報告者:荒木穂積 氏(立命館大学大学院応用人間科学研究科)
障害受容プロセスのとらえ方について
竹内謙彰 氏(立命館大学大学院応用人間科学研究科)
M-GTAによる分析の報告
荒木美知子 氏(大阪女子短期大学)
LIMを用いた事例の報告
■懇親会【食堂】  
17:20~18:20  
※プログラムは予告なく変更する場合がございます。

第3回大会の概要

日程:2011年11月12日(土)
テーマ :当事者のための連携はできているか?【プログラム
会場 :立命館大学衣笠キャンパス敬学館1階
(京都府京都市北区等持院北町56-1)【交通アクセス
参加費 :事前申込会員 2,000円 非会員 2,500円 当日申込会員 2,500円 非会員 3,000円

10:00-12:00 ポスターセッション発表抄録
12:00-18:40の資料
12:00-13:30 ■ランチミーティング
パレスチナ・イエメンでの心理ケア
どなたでも無料でご参加いただけます。ランチミーティングですが、お弁当などのご用意はいたしておりませんので、ご持参ください。
13:30-14:30
■公開企画

基調講演

「障がい者の就労支援:企業の発想・論理をキャリア支援に活かそう」
秦政氏(NPO障がい者就業・雇用支援センター理事長)
14:30-16:10 学会主催シンポジウム
「障がいのある個人の継続的支援のための地域連携」

◎企画・司会:
望月昭氏(立命館大学)・朝野浩氏(立命館大学)

◎話題提供者:
「学校からみた福祉や企業の連携と情報共有」
朝野浩氏(立命館大学)

「京都におけるこれからのキャリア支援」
生田一朗氏(京都ほっとはあとセンター)

「地域連携、移行にむけた課題」
光真坊浩氏(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課)

◎指定討論者:
秦政氏(NPO法人障がい者就業・雇用支援センター理事長)

16:20-17:00 会務総会
17:00-18:40
■企画ワークショップ

◎理事会企画ワークショップ
「『対人援助学』マガジンの可能性」
団士郎氏(立命館大学)

◎理事会企画ワークショップ
「IPE教育(専門職連携教育)について」
臼井正樹 氏(神奈川県立保健大学)
柏絵理子 氏(神奈川県立保健大学)

◎会員企画ワークショップ
プレイバックシアター「援助すること・されること」
各務勝博 氏(立命館大学大学院先端総合学術研究科/京都福祉サービス協会)

◎会員企画ワークショップ
「援助者が複線径路で支援を考えると言うこと」
サトウタツヤ 氏(立命館大学)、安田裕子 氏(立命館大学衣笠総合研究機構)
話題提供者:長谷川恭子 氏(大阪大学大学院連合小児発達学研究科)
和田美香 氏(厚木市立病院小児科心理外来)
鈴木美枝子 氏(静岡県立静岡北特別支援学校)

◎企画ワークショップ
人はなぜ苦しいのか。そして、どのように新しい1歩を踏み出すのか。
「― 苦しみを構造的に理解する方法と聴くことの本当の意味 ―」
症例検討:がん患者
基調発言:佐藤泰子 氏(京都大学大学院医学研究科)
司会:市木 一則 氏(NPOケイアフェクション代表グリーフケア実践家)
ワークショップの流れ
1.基調発言2.症例検討
19:00- レセプション
場所:レストランカルム(立命館大学衣笠キャンパス内)

第2回大会の概要

日程:2010年11月6日(土)10:00-17:50
テーマ :つながり・絆の持続的発展へ【パンフレット】【ご案内
会場 :立命館大学衣笠キャンパス敬学館2F
(京都府京都市北区等持院北町56-1)【交通アクセス

A10:30-10:40 開会挨拶
団士郎(「対人援助学会」理事長)
B10:50-12:20 ポスターセッション発表抄録
C13:30-14:30
■公開企画

基調講演

浜田寿美男 氏(奈良女子大学名誉教授・立命館大学特別招聘教授)
演題「障害を持つ人への援助と共生」
司会・サトウタツヤ
D14:40-16:10
■ワークショップ

◎企画1
団士郎 氏
「対人援助学マガジン」の可能性
ーWEB雑誌連載執筆の面々が語る対人援助の今ー

◎企画2
望月昭 氏
学会を100倍利用する方法:「対人援助者」が学会・学会誌で発表する意味

◎企画3
飯田奈美子 氏(多言語コミュニティ通訳ネットワーク共同代表)
「対人援助のコミュニケーションについて考える
-対等性、固有性、アドボカシー」
E16:20-17:50 シンポジウム
中村正 氏
対人援助における「身体と生活」
-共に在ることをめぐる児童自立支援の現場との対話
F18:00-18:20 会務総会
G18:30-20:00 レセプション
(参加費は、当日ご案内させて頂きます。)

第1回大会の概要

日程:2009年11月7日(土)10:00-17:50
テーマ:連携に向けたプラットフォームの創造
会場:立命館大学衣笠キャンパス
創思館1Fカンファレンスルーム
(京都府京都市北区等持院北町56-1)【交通アクセス

10:00-10:20 開会挨拶
望月昭(「(対人援助学会」設立準備委員会代表)
10:30-12:00 ポスターセッション発表抄録
12:30-13:20 会務総会
13:30-15:00 シンポジウム1:「対人援助学の可能性」
中村正(立命館大学)
団士郎(立命館大学)
臼井正樹(神奈川県立保健福祉大学)
15:10-16:40 シンポジウム2:「元気の出る『個別の教育・支援・移行プラン』」
朝野浩(立命館大学)
桑園英俊(桑の実工房)
井内学(京都市)
16:50-18:10 シンポジウム3:「対人援助とアドボカシー」
荒木晃子(内田クリニック・岡田医院)
村本邦子(立命館大学)
サトウタツヤ(立命館大学)
他1 名予定
18:30-20:00 レセプション(於:レストランカルム)